宅地建物取引士試験 合格体験記|永草 寛和さん
色々な先生の講義で理解をさらに深めたり、苦手分野の講義を再度視聴することもでき、大変助かりました。
永草 寛和さん
DATA BANK
受験回数 | 1回 |
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受講講座 | 総合本科生SPlus:教室講座 |
得意科目 | なし |
不得意科目 | 民法、法令等 |
1日の平均学習時間(基礎・応用期) | 2時間 |
1日の平均学習時間(直前期) | 3~4時間 |
- 独学ではなく受験指導校を利用することに決めた理由
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・平日は会社勤務があること、休日はプライベートでのライフワークがあることを踏まえ、確実に合格するためには強制的に学習する環境に身を置く必要があると判断したため。
・当初、興味本位で市販のテキストを購入し独学を試みたが、民法の初期の内容の時点で自力での理解が困難となり、独学での学習継続と受験は不可能と早々に悟ったため。
- TACを選んだ理由・決め手
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・通勤経路内に校舎があり、合格者輩出実績があったため。
・入門講義を受講した際の講師(八重洲校 成瀬先生)の授業がハイペースながら心地よいテンポで授業が面白かったため、成瀬先生のいらっしゃる八重洲校での通学を決めたもの。
- 効果的な学習方法
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(学習方法)
・授業後に成瀬先生の復習用課題(一問一答形式)を解きながら、TACのテキストで内容を確認していました。
・平日は復習用課題と過去問トレーニングの何番?何番まで(だいたい20問程度)解く、と決めて就寝前1時間程度を必ず学習時間としました。どうしても疲れてしまったとき、時間のないときは成瀬先生の復習用課題だけでも取り組みました。
・8月後半からはTACの市販の一問一答集、スマトレでの過去問、を通勤時間、昼休み時間で各科目をランダムに解き、毎日まんべんなく全科目に常に触れるよう努めました。
・講義が進んでいき、基礎答練なども始まっていくにつれ、各種答練で8割以上をとることを当面の目標として勉強し、概ね毎回の答練でアウトプットができるようにしていきました。
・過去問の反復はそれなりにしましたが、一方で初見の問題をアウェーの空間で経験してどれだけできるか(できないか)を経験しようとも思い、9月以降は他者の予備校の模試も受けました(計3回)。TACのレベルチェック模試、直前答練、全国公開模試も合わせると合計9回模試を経験し、本番での時間配分、回答する順番の設定等のシミュレーションをしました。
・市販の予想問題集や予想模試はとても気になりましたが、消化不良になってしまうことが気になり、結果的にはTACのピンク色の予想問題集1冊のみを購入し、二週間前にひととおり時間を測って解答し、不足事項や手応えを確認しました。
・細かい話ですが、法令などで暗記に苦労したものは、成瀬先生や市販での語呂合わせのほか、自分だけの語呂合わせを強引に考え、自分なりに使えるようにしていました。
(家庭での生活などとの両立)
・コロナ禍で仕事は急激に、また長期にわたり繁忙が続き正直心身を休めるタイミングがないまま学習を開始したため、ペースをつかむまで苦労しました。3~4月は年度替わりの時期も重なり仕事がピークとなり、TACの授業にでるだけで精一杯で、理解して覚えるレベルには程遠かったです。しかし、ゴールデンウィークで遅れを取り戻すべくテキスト、ミニテスト、笠松先生のweb講義、成瀬先生の復習用課題、を総ざらいし、連休明けからの授業についていくことができたのは大きかったかもしれません。
・プライベートでは趣味で楽器演奏をルーティンにしており、舞台での演奏機会もあるため日々の練習は自分には欠かせない時間です。勉強時間を確保しつつも、毎日必ず1時間程度は練習時間に充て、練習時間を頭のリフレッシュ時間と捉え、練習の前後は勉強モード、と「集中と切り替え」に努めました。合格のために自分の好きなことを一切断つ、という人もいるかと思いますが、気になって集中できないのならば、両立させることも一手と思います。
一方、家庭での掃除等の家事は妻に任せきりでしたので、妻には負担だったと思いますが、勉強に理解があったことに感謝しています。
- TACを受講して良かった点
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【講師】
・テキストでの重要項目を徹底的に講義すると同時に、Advance studyなどの派生的な、難度の高い項目でも重要なものをかいつまんで講義していただけたのは、助かりました(講義についていくのは大変でしたが・・・)。成瀬先生は講義のペースが早く、ついていくのは大変でしたが、民法の自衛の説明等ではあるケースをセリフ仕立てで再現してくださるので、試験中も、その場面やキーワードが頭をよぎりました。記憶に残る講義でした。
・成瀬先生の復習用課題はテキストの重要項目をほぼ網羅していて、過去問をさらう時間がないときでも、必ず毎日取り組んで基礎知識を忘れないようにしていました。試験当日の朝も各科目から単元をピックアップして頭のウォーミングアップに活用しました。あれがなければ一回で合格していないと思います。成瀬先生には本当に感謝しております。ありがとうございました!
【教材】
・重要項目がゴシックで明確に提示され、発展的なことはAdvance Studyに別途記載され、メリハリがはっきりしていた点がよかったです。 ・宅建業法や法令等での計算問題では、ケーススタディが多く、過去問を解く以前にケーススタディで理解することができ、基本的な内容の理解に役立ちました。
【カリキュラム】
・出題は14問ながら内容が高度かつ多岐にわたる民法を重点的に時間をかけて講義するカリキュラムで、民法の苦手だった自分にはよかったです。宅建業法以降は暗記の多い科目でしたが、それらを一気に数ヶ月で駆け抜けたカリキュラムは正直個人的にきつかったですが、一番の苦手を最初に済ませておけたのは、精神的にもよかったと思います。
・単元ごとの各種答練、インプット終了後の応用答練、直前答練、と段々アウトプットのレベルが上がっていき、学習期間中特に意識はしていませんでしたが、今となっては自然とレベルを上げられていったような気がしています。
- フォロー制度の活用方法や良かった点
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他校での受講、他の講師での受講、web受講も可能で色々と柔軟に対応していただける体制は社会人にはありがたいものでした。自宅でwebの笠松先生の授業も活用できましたし、色々な先生の講義で理解をさらに深めたり、苦手分野の講義を再度視聴することもでき、大変助かりました。
- 全国公開模試の活用方法や受験して良かった点
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・本試験に近いレベルで有名なTACの模試で目標点数がとれず、通過ラインも下回ってしまったときは悔しかったのと、今後の学習方法についての迷いがありました。しかし成瀬先生が常々「模試や答練の結果は気にしないこと。結果がよければ自信を持って勉強を続けて、悪ければ勉強すればいいだけです。当日できるようになっていればよいです。」とおっしゃっていたことを思い出して、模試で特によくわからなかったこと、ケアレスミスしてしまったところ、を直前期に再度見直して、暗記等の確認だけでなく、落ち着いて解くことも自分の中で確認していました。
・答練や模試は本当に成績が気になってしまいますが、本当に大事なのは当日合格ラインを確かに超えられることなので、模試や答練ではむしろ間違っておいた方がトクだと思いました。
- これから宅建士試験の合格を目指す方への応援メッセージ
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・宅建は、もしかすると一昔前は過去問を何回かやっていれば合格できる、という試験だったのかもしれませんが(実際に聞いたこともあります)、最近は全体のレベルも上がり、問題も難化しているのか、過去問だけでは確実な合格には必ずしも結びつかないのでは、と個人的には思います。確かに相当の部分は過去問を徹底的に学習して理解することで合格レベルになるとは思いましたが、一方で、初見で知らない言い回しの問題等に出くわしたときに、単なる過去問の暗記だけではなく、これまでの学習で理解した内容を応用して答えを導き出せるかが、より高いレベルで合格するために必要なことになってくるかと思いました。そのためには、やはり基本的な内容をTACのテキスト等ノウハウの詰まった教材と素晴らしい講師の授業で徹底的に理解し、過去問を完璧にすることはもちろんのこと、初見の難易度の高い問題や高度なひっかけにも対応できる学習が必要と思いました。
・合格率だけをみれば易しくはない試験だと思います。しかし、受けるからには必ず何かしら目的、目標があると思います。それをブレずに持ち続けて、当日の試験で合格する、という意思をはっきりもって、どんなに途中で進捗が悪くても諦めないで学習を続けることができれば、「本物は続く、続けば本物になる」と思います。