合格者が語る！企業経営アドバイザーの魅力
伏見 友紀 さん

企業経営アドバイザーを受講された理由は？

知的財産教育協会のセミナーでお話を聞いたのがきっかけです。業務において、研究開発やマーケティング、ビジネス開発部門とコミュニケーションを取り、新規事業提案や戦略立案を行う中で、関係者をうまく巻き込めていないというジレンマを感じていました。

事業性評価を行い、打ち手を考える伴走支援のプロセスを学ぶことで、説得力のある提案ができるようになるのではないかと思い、「企業経営アドバイザー」を受験することにしました。

選択したコースとカリキュラムの満足度、受講した感想をお聞かせください。

Web通信講座のフルパックコースを受講しました。講師陣が要点を的確に伝えてくださり、わかりやすい講義です。また、実際の事例を挙げて説明していただき、理解が深まりました。

私が受講したフルパックコースには、「トレーニング」「確認問題」「まとめ演習」と演習が豊富に含まれているので、理解度の確認、知識の定着に役立ちました。また、3ヵ月という短期間で効率よく学べるカリキュラムは、ペースメーカーとして非常に役立ちました。

1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。

平日は約1時間、休日は約4時間学習しました。まず基本テキストを読み、Web講義を受講して理解を深め、各単元ごとに理解度を確認するためトレーニングに取り組みました。

そして、間違えたテーマを中心にテキストを振り返りながら暗記を進め、再度トレーニングに戻るというサイクルを繰り返しました。演習の中で新しい知識やポイントを見つけた時はテキストに書き込み、情報をまとめるようにしました。

一通り講義を受講した段階で確認問題に取り組み、知識の定着を図りました。そして直前期にはまとめ演習に取り組みました。

オプションのCBT試験対策「実力テスト」は、本番と同じく問題と解答用紙がダウンロードできない形で提供されていたので、大変役に立ちました。ただ、CBT試験の情報が少なく、「実力テスト」も本番とは問題数が異なるため、時間配分の戦略を立てるのには苦労しました。

仕事との両立方法は、業務終了時間を決めて効率よく仕事を進め、平日でもまとまった時間を確保するよう工夫したことです。また、スキマ時間を使って暗記を進めるよう努めました。週単位で計画を立て、平日にできなかった分は週末に取り戻すことでモチベーションを保ちました。

CBT受験について、感想と受験のコツや注意点を教えてください。

受験生はそれぞれ異なる試験を受けているため、電卓を使っていない人がいたり、退室のタイミングが異なったりして焦ることがありました。試験会場は薄暗く、画面に集中していると眼が疲れてくるので、集中力を保つのが大変でした。しかし、「後で見直す」タグをつけておくと色分けされる機能は非常に便利でした。

試験会場に持ち込める私物は電卓と本人確認書類のみです。ボールペンが貸与され、必要事項が記載されたA4一枚の紙が配布されます。そのため、余白をうまく使うことがポイントです。

眼が疲れるので、知識科目と実践科目の同日受験は避けたほうが良いと思います。

対話力向上講習について

実際に学んだ知識を、どのような場面でどのように活用するのかが理解できました。ロールプレイング後の振り返りの時間が短く、もっと議論したいと思うほど充実した講習でした。

傾聴など対話を意識することを心がけていきたいと思います。講師からは「時間を意識してまとめる」といった企業経営アドバイザーとしての心得についてもご指摘いただき、業務に活かしていきたいと思いました。

これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか？

まだスタート地点に立ったばかりですが、折に触れて学んだことを振り返り、自社の新しい価値創造に貢献していきたいと思います。自社らしさを大切にしながら全体最適を考え、ローカルベンチマークや経営デザインシートなどのフレームワークを活用して関係各所と対話を深め、持続可能なビジネスモデルを構想し実装することが目標です。

また、他の認定者の方々との交流を通じてネットワークを広げ、さらなるステップアップを図りたいと考えています。

これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。

過去問が公開されていないため演習に苦労しましたが、TACのフルパックコースは豊富な演習量が確保できるのでおすすめです。また、企業経営アドバイザーは財務系のテーマを重視しており、記述問題も含まれるため正確な理解が求められます。

この資格は中小企業診断士の基礎力強化にも役立つと考えています。