合格者が語る！企業経営アドバイザーの魅力
金井　優さん

企業経営アドバイザーの受講をされた理由は？

　以前から資格取得の学習のためＴＡＣの教材を利用しておりました。今回も企業経営アドバイザー資格の学習を進めるに当たり、ＴＡＣで対象講座があればと思いＴＡＣのＨＰを確認したところ、良さそうな講座が見つかったため受講を決めました。
　銀行に勤めており、法人の経営者様との面談を通じて、その法人様のお役に立つサービスを提案することを仕事としております。経営者様から本音を引き出すヒアリング能力や課題解決提案スキル向上のため企業経営アドバイザー資格取得が有効であることを職場の方から教えていただき、自身のスキル向上にとって有益だと感じたため受験を決意しました。

選択したコースとカリキュラムの満足度、受講の感想を教えてください。

　Ｗｅｂ通信講座のフルパックコースを受講しました。
テキストには記載されていない、内容の背景や、具体例等を講師の方からご説明いただけた点が良かったです。テキストを読むだけではなかなかイメージしにくい点を実例を示して教えていただき、理解がより深まったと思います。
　テキストは全体的に分かり易い表現で書かれているため、読み進めていく中で特に難しいと感じることは少ないように感じました。また、動画視聴による講師の方の説明とセットで学習することで、テキストでは曖昧に理解していたことをよりはっきりと理解することができたと思います。
　テキスト、動画視聴、問題演習を含めるとカリキュラムは相当なボリュームになりますが、その分このカリキュラムの学習をしっかりやり切った際に得られる知識や学習理解度は、本試験を合格するに十分なものだったと感じています。
　実践科目の事業性評価の学習は、特に普段の業務でも活かせる内容であり参考になりました。対象企業の強みの把握や経営者の能力等、どのようなポイントを意識してヒアリングを行えば良いかが分かり大変勉強になりました。

1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。

　【基礎期・応用期】
　①テキストを読む(１回目はサラッと読む感じでした)。
　②テキストで読んだ範囲をＷｅｂ動画で視聴する(先にテキストに目を通した方が動画視聴時の理解がし易いと感じます)。
　③テキストで読んだ範囲とＷｅｂ動画で視聴した範囲を問題集で解く。
　この①～③を平日は１～２時間、休日は４時間の中で学習できる範囲まで進めました(１日の学習の中でテキスト読み、視聴、問題演習まで通した方が、インプットとアウトプットを同時に行えるため効率的だと思います)。
　【直前期】
　問題演習や添削問題を２周解きました。２周目は1周目に間違えた問題を中心に解くようにしました。
　知識科目は４分野に分かれており、当初思っていた以上に学習内容が広く、学習時間の確保が難しいと感じました。私は銀行に務めていることもあり、４分野の内、特に「企業財務」の知識はすでに学習している内容が多くありました。そこで「企業財務」の学習時間を減らし、その他３分野の学習時間へと振り分け、メリハリのある学習をするように心がけました。
　学習を始める前は、平日は最低でも毎日１時間は勉強すると決めていましたが、日によっては１時間確保できない日もありました。勤め人からすればそれは仕方ないことだと思います。ただ、例え30分でも10分でも毎日テキストを読んだり、問題を１問でも解いたりと、学習を途切らせないことが大切だと思います。平日で確保しにくい学習時間を休日にまとまった時間を確保するようにしていました。

ＣＢＴ受験について、感想と受験のコツや注意点を教えてください。

　会場での筆記試験とは異なり、パソコンブースで自分だけで受験するため、より集中できる環境で行えて良かったと感じています。知識試験に関しては、その場で合否結果がわかるのも良かったです。受験した日に合格結果がわかったのですぐに次の実践科目の学習へ移ることができました。
　知識科目、実践科目ともに想定していたよりも時間の余裕はなかったです。終わりの時間が近づいてくると焦って問題文が頭に入って来づらくなります。１つの問題を解くのに時間がかかるようなら、思い切って次の問題に移ることも大切だと思います。まず１通り問題の最後までいき、その後、余裕を持って心配な問題に戻った方が落ち着いた頭で解くことができると思います。

対話力向上講習について

　グループワークという形でアドバイザー役と社長役に分かれてディスカッションを行いました。実際の現場を想定したワークであり、社長から聞きたい内容をスムーズに引き出すことが難しかったですが、非常に勉強になりました。また、同じグループの方のヒアリングの仕方や会話の進め方が上手く参考になり本研修に参加してよかったと思いました。
　一方的にこちらの提案したいことを話すのではなく、社長へのヒアリングを繰り返しながら社長の考えを整理してもらったり、決断を促していったりすることが重要であることを学びました。社長にとって良き相談相手となれるように、この対話力向上講習で学んだことを普段の業務でも実践してきたいと思います。

これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか？

　日常業務において、法人のお客様の課題解決支援につなげていきたいと考えております。良き相談相手として経営者の方とより良い信頼関係を築き、その法人様が持続的な成長ができるようなアドバイスやご提案をしていきたいと思います。

これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。

　仕事で経営者の方と話しをする機会が多い方、特に金融機関で働いている方には非常に有益な資格だと思います。自身の仕事のスキルアップに直結していると思って日々の学習に取り組めば、学習自体も面白く一層実りのあるものになると思います。