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合格者が語る!企業経営アドバイザーの魅力
在家 秀仁さん

★資格取得者★

在家 秀仁さん
地方公務員
企業経営アドバイザー

Web通信講座・フルパック[財務入門付]コース受講
2023年検定試験合格

自作の「サブノート」と「一覧表」を活用し苦手意識を克服して合格!

企業経営アドバイザーの受講をされた理由は?

 現役時代に公認内部監査人(CIA)と内部統制評価指導士(CCSA)を取得しましたが、長年メーカー勤務で培った業務経験を活かせる資格を探していたところ、「TACNEWS」でこの資格を知り、パンフレットを取り寄せ、受講を決めました。
 CIAは「自社を対象とするホームドクター」といえますが、企業経営アドバイザーは「地域企業の総合診療医」として幅広く中小企業を対象とする資格です。経営者との対話を通じて課題を解決し、事業の持続的な成長を支援できることに魅力を感じました。また、資格の認定要件に「対話力向上講習」の修了があり、今まで自己流でヒアリングしてきた反省を踏まえ、体系的にコミュニケーションを学び、対話スキルを身につける絶好のチャンスだと考えました。
 加えて、知識科目に「生産管理」や「企業経営・企業支援」があり、工場や本社での勤務経験が活かせると判断したことも受験を後押ししました。

選択したコースとカリキュラムの満足度、受講の感想を教えてください。

 Web通信講座のフルパック[財務入門付]コースを受講しました。
 講師陣は、それぞれ異なる経歴だと思いますが、熱意や親しみやすさを感じることができました。教え方は皆さん上手でプロフェッショナルだと思います。科目ごとに講師が入れ替わることも新鮮でした。
 テキストはコンパクトで読みやすく、キーワードがちりばめられており、使いやすいと思います。TAC教材の出来栄えは他の予備校と比べても一流です。
 技術系出身のため、専門知識のない「企業財務」と「企業法務」の理解に時間を費やしました。特に企業財務の価値計算、設備投資の経済計算、キャッシュフロー予測は難しいと感じました。しかしこの2分野については学習している最中、現役時代に曖昧だった知識が次第に整理されていく感覚が楽しく、「なるほど、そうだったのか」と何度もうなずく場面がありました。もっと早くTACの教材に出会えていればよかったと思います。

1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。

 平日は約2時間、休日に約6時間、直前期は平日は4時間、休日8時間に増やして学習しました。
 Web通信講座を10月中旬にスタート、翌年3月、最短での2科目合格を目標としました。まず各科目の全体観を把握するため、Web講義を一気に見終えました。続いて重要キーワードを理解するために「サブノート」を作成しました。このサブノートはテキストの設例やトレーニングの問題を解く中で、見落としていた内容を後から書き加えられるように余白を設け、図表を加えて完成させました。例えば、「企業財務」では計算問題の公式を暗記しやすい様、分母や分子が財務諸表のどこを指すのかイメージできる簡易図を加えました。また「企業法務」では組織再編の様々なパターンを理解するために一覧表に整理しました。技術系出身のため、「企業財務」と「企業法務」は自信がありませんでしたが、サブノートを活用し苦手意識を克服しました。サブノートは作成することが目的ではありませんが、各テーマの重要項目を頭にインプットするうえで大変有益でした。学習時間の1/4程度をサブノートの作成に費やしましたが、試験直前期はテキストを振り返ることもなくトレーニング(練習問題)に集中し、効率的に時間を使うことができました。
 最短合格を目指したことで、4か月間ほぼ集中力を切らさずに学習することができました。受験対策として、合否がすぐに分かる知識科目の合格を第一目標に掲げ、その勢いに乗り実践科目の試験に臨もうと考えました。試験申込は、試験期間が設定されている実践科目を先に決め、その10日前を知識科目の受験日としました。幸い知識科目に合格し、有給休暇を活用するなど残り10日間に全力集中したことで実践科目の合格も果たせました。学習をスタートして間もなく、高齢の母の入退院や他界により中断を余儀なくされた期間もありましたが、目標を変えずに短期決戦で臨んだことが合格につながりました。
 現役引退後、第2ステージとして自宅近くの区役所に再就職しました。仕事との両立については、通勤時間は短く定時に帰宅できるメリットを活かし、夕食前の時間を学習に充てました。自分の生活リズムに合わせ勉強を習慣化し、ストレスをためないことが大切だと思います。私の場合、勉強を終えた後の晩酌が気分転換にもなり、早めの就寝を心がけ仕事に支障をきたすことはありませんでした。

CBT受験について、感想と受験のコツや注意点を教えてください。

 CIAとCCSA資格取得の際、CBT試験を経験していたので、戸惑うことはありませんでした。ただ、実践科目の記述問題では長文の事例が出題されます。ペーパーテストでは、事例と問題とを俯瞰しながらキーワードにマーキングすることも可能ですが、CBTではこれができないので、この点を意識して慣れることが必要です。
 試験時間120分の知識科目では解答終了後、あらかじめマークした問題を再チェックできましたが、実践科目は90分と短く、1問当たりにかける時間に余裕がありませんでした。私の場合、事例問題の最初に出題された計算問題に時間を費やしましたが、先を焦らずに確実に解答したことが得点につながったと思います。ローカルベンチマークの計算問題では四捨五入や単位の記入もれに注意が必要です。実践科目は時間配分を想定しテスト対策することが大切だと思います。

対話力向上講習について

 担当講師の経験談を通じて、「傾聴する」「質問する」「提案する」ことの重要性を改めて理解しました。午前の講義では、自分の経験と重ね合わせ共感する場面も多く、普段のコミュニケーションで自分が改善すべき点の気づきもありました。午後は3人1組でコンサルタント役、社長役、評価者と役割を変えながらロールプレイしますが、経営者の課題や本音を聞き出すための「深い質問」をするには、事前準備が重要だと感じました。初対面で業種の異なる方との対話練習は貴重な経験になりました。
 現在の職場では、幅広い年齢層のお客様とのコミュニケーションが求められます。相手のレベルに合わせた説明を心がけていますが、信頼関係を短時間で築き、気軽に対話できる雰囲気づくりに気を配りたいと思います。専門用語は理解しやすい言葉に置き換え、相手と対等な立場で対話を心がけることは「企業経営アドバイザー」の心構えと通じるものがあると考えています。

これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか?

 商用車メーカーを定年退職後、第2ステージとして区役所に勤務しました。生涯現役を貫きたいと考えておりますので漠然としたイメージしか浮かびませんが、将来この資格を活かせるコンサルタント会社があれば実践を通じてスキルを磨き、中小企業の活性化に役立ちたいと考えています。

これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。

 マネジメントに携わる方、これからマネジメントを目指す方にとって、業種を問わず、この資格はビジネスの必修科目といえます。自分に数多くの引き出しを持つことで自信にもつながります。ミドル層はもちろん、若手の方も仕事の幅を広げるチャンスであり、是非挑戦してほしいと思います。

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