合格者が語る！企業経営アドバイザーの魅力
田上　良一さん

企業経営アドバイザーの受講をされた理由は？

　会社での目標管理で、スキルアップの項目で自己啓発のために経営・財務等に関連する資格の取得を考え、経営関連の資格をインターネットで検索していたところ、ＴＡＣホームページで「企業経営アドバイザー」の対策講座を知り、受講・受験しました。

選択したコースとカリキュラムの満足度、受講の感想を教えてください。

　Ｗｅｂ通信講座のフルパックコースを受講しました。
　Ｗｅｂ講座での受講でしたが、どの講師の講義も分かりやすく、重要な箇所も的確に紹介していただいたので、あっという間に終わっていたという感じでした。聞くだけでは集中力も途切れることも多々ありますが、この講座ではそういうこともなく有意義な講義でした。
　テキストは、５教科とも各テーマがコンパクトによくまとまっていて、重要用語等は太字で理解しやすいように表記されていたので、学習するうえで理解しやすかったです。また、サイズも持ち運びやすく、どこでも学習することができました。
　講義・テキストで基本を十分に理解することができ、設例や添削問題で理解度を測れ、Ｗｅｂ講義では問題解説も行っていただき、とても満足でした。受講期間中であればいつでも何度でも視聴できたので、復習に役立ち非常に頼もしかったです。
　「事業性評価」を学習する中で、財務情報分析は数値が見えるので把握できていましたが、これまで非財務情報分析の視点で捉えていなかったので、非常に参考になりました。ローカルベンチマークや経営デザインシート等の存在があることを知ることができ良かったです。また、支援施策も種類や手続きについても知識が習得できました。生産管理や知的財産権については、これまで接する経験もなくゼロからのスタートでしたので、なかなか頭に入らず苦労しました。しかし最終的には理解でき、新しい知識を吸収できたことは非常に良かったです。

1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。

　平日は約１時間、休日に約６時間学習しました。
　受験する月日を決めて試験日から逆算し、日々の学習範囲を決めて無理のない学習計画を立てました。学習場所も自宅ではなく、喫茶店や公共の無料学習場所、ＴＡＣの自習室を利用することで、周囲の学習されている方と一緒に集中することができました。休憩時間には20分程ウォーキングして頭をリフレッシュしました。また、加齢と共に記憶力が低下しているので、通勤途中の車内では何度もテキストを繰り返し読み返していました。
　Ｗｅｂ講義を耳で聞き、自身で声に出して再度聞いて覚えることを繰り返しながら学習していましたが、覚える内容も多く、講座内容が多岐にわたるので苦労しました。テキストの設例や添削問題も問題によっては適切か不適切かとなっているので、気を付けていないと逆の答えを解答することもありました。実際の試験でも１～２問は誤って解答してしまいました。
　仕事との両立方法として、平日は仕事の終わりも遅いときがあったり、疲れて集中できなかったりしていたので、平日は無理をせず頭や体を休め、休日をフルに使って集中的に学習を行っていました。財務指数の計算など業務にかかわるところは、テキストを参考に自社に想定して考えながら仕事に活かしていました。

ＣＢＴ受験について、感想と受験のコツや注意点を教えてください。

　ＣＢＴ受験は初めての経験だったので目が慣れず最初は戸惑いましたが、時間が表示されて残り時間が目で把握できるので、解答のスピードの調整ができました。また、知識科目は受検終了後すぐに試験結果が出るため、次の計画を立てやすく良いと思います。
　時間表示から残り時間を把握し、解答に悩んだら先の問題に進んで、時間のロスを少なくすることがコツだなと思いました。特に実践科目は、記述問題になるので、入力のスピードや正確性も必要になってきます。頭だけで考えるのではなくメモを活用しながら整理していくと解答しやすくなると思います。

対話力向上講習について

　オンラインでの参加でしたが、相手から本音を引き出す質問力・対話力を身につける内容になっていて、講師の説明もわかりやすく、あっという間の時間でした。また、ロールプレイングでは、会社の事例を取り上げ、両方の立場を実践でき、非常に楽しく有意義な講習でした。
　取引先や社内での対話にもこの講習の経験を活かしていけると思います。どのように導いて相手の本音を引き出せるか、これから質問力・対話力を実践していきたいと思います。

これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか？

　会社で財務部門の責任者を任されていますが、財務情報分析だけでなく非財務情報分析の視点も取り入れ、経営者により良い助言することを目指して取り組みたいと思います。いずれは中小企業に寄り添って伴走支援が実践できることを考え、模索しています。

これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。

　50歳半ばでの挑戦でしたが、スキルアップするのに年齢は関係ないです。「企業経営アドバイザー」は対話力向上講習もあり、実践に沿ったカリキュラムで、知識プラスαで学習しても損はない資格だと思います。是非思い立ったらチャレンジすることをお勧めします。