合格者が語る!企業経営アドバイザーの魅力
清水 宣弘さん
★資格取得者★
清水 宣弘さん
専門商社勤務
企業経営アドバイザー
教室講座 フルパック受講
22年3月検定試験合格
学習した知識や手法を生かして経営的な目線で分析した情報を
業績管理の業務に活かしていきたい
企業経営アドバイザーの受講をされた理由は?
TAC八重洲校の受付で講座案内のパンフレットが並ぶ棚を眺めていて、「企業経営アドバイザー」という資格とその対策講座があることを知りました。
中小企業診断士の試験がうまくいかず、今後どうするのかを考えていたときにこの「企業経営アドバイザー」という資格を知りました。講座説明会で詳しく話を伺うと、資格内容は診断士と重なる部分が多いことが分かりました。今までに蓄えた知識の活用ができることに加えて、気分も一新して学習に取り組めると考え、受験を決断しました。
選択したコースとカリキュラムの満足度、受講の感想を教えてください。
教室講座のフルパックコースを受講しました。
中小企業診断士の資格を持っている講師が多く、要点を押さえた有意義な授業を受けることができました。講師の方が実際に経営コンサルティングで体験した話を織り交ぜながら重要論点の説明をしていただけたのが良かったです。
教材は、トレーニングを繰り返し解くことで重要な知識や論点が整理されて定着する内容になっています。添削問題やまとめの演習問題は、直前期に時間配分を考えながら繰り返し解くことで本試験に向けた実践対策に活用しました。
教室講義は知識科目4分野を経て実践科目の学習に進む、週2日のカリキュラムでした。基礎から応用へと段階的に知識を深めていける構成になっていたと思います。まとめ講座を受講することで、直前期に重要論点を総復習することができ大いに役立ちました。
「事業性評価」の科目は実践的な内容で参考になりました。特に「ローカルベンチマーク」と「企業財務の定量分析」は数字を元に分析する手法で、実務での活用機会が多い領域だと思います。「企業財務」で学習する内容とも関連するため、両科目を横断しながら学習を進めることで理解が深まりました。また近年は、「知的資産」などの非財務情報の重要性が高まっているという論点が印象に残っています。
苦労したところは「企業法務」の民法や組織再編の領域の学習です。特に民法では耳慣れない法律用語が多用されており、なかなか理解が追いつきませんでした。効果的な学習方法を見出せず、最終的にひたすら暗記を試みる対策に終始しました。
1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。
平日は約2時間、休日約2時間、直前期は休日を約3時間に増やして学習しました。
平日の授業がある曜日は残業をしないで済むよう、前の日までに必要な業務をほぼ仕上げておくなどの段取りに腐心しました。勉強は仕事の始まる前、あるいは終業時間後に少しずつでも時間を作って学習を継続するよう心掛けていました。
教室講座を受講していたので、週2日の授業を中心に学習しました。初回ガイダンス時の指導内容に従い、復習主体の学習方式です。授業前は20〜30分ほどテキストをめくりながら概要を掴み、授業後にトレーニングの問題を解きながら1時間程度復習しました。また休日は基本オフの日と定め、平日に学習しきれずに残った事項がある場合の予備日に充てました。指導に従いトレーニングを3回繰り返し解いたことは効果があったと思います。
知識科目と実践科目のペース配分に最初は悩みましたが、結局は知識問題から基礎を固めて実践科目に移行しました。トレーニングや添削問題を繰り返し解いて重要な論点の定着を図ったこと、日本金融人材育成協会が公表している検定試験のサンプル問題を複数回解き直したことが勝因に挙げられると思います。サンプル問題で見たことのある文言が本試験で表現を若干変えて出題されていることがあったので、正解肢以外の選択肢も含めて押さえておくと良いと思います。
CBT受験について、感想と受験のコツや注意点を教えてください。
手続きをしたテストセンターに行き、指定されたPC席に着いてテストを開始するため、自分のペースで受験することができました。知識科目は受験直後に試験結果がすぐに分かるのでスピーディーな試験システムだと思います。(実践科目は試験後1ヶ月ほど経ってからの結果発表になるため従来試験と同様に待たされる期間があります。)
CBT方式ではPC上で試験が実施されるため、筆記試験のように問題文に線を引いたり書き込みをしたりすることができません。試験会場に入る前に渡される1枚のメモ用紙に必要事項を書き出して考えを纏める、という受験スタイルに発想を切り替えて慣れておくと良いでしょう。
対話力向上講習について
ヒアリングを行う相手(経営者)がどのような心境で、どのようなアドバイスを望んでいるのかを学ぶことができました。ヒアリングの実演では、限られた時間内で十分な情報を聞き出すのがいかに難しいことなのかを実感することができました。
必要な情報を相手から聞き取る技術は現在の業務に活かせると思います。部門別の損益計算書(P/L)を作成するにあたり、ヒアリングに臨む心構えを念頭に置いて、相手(営業部門)から現状を的確に聞き出せるよう経験を積み重ねていきたいと思います。
これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか?
勤務先で業績管理の業務を担当しており、損益計算書(P/L)に触れる機会があります。資料やデータの管理だけでは無く、学習した知識や手法を生かして経営的な目線で分析した情報を営業部門にフィードバックして行きたいと思っています。また、新規の事業(商品や市場)を開拓する際にも学んだ知見を活かす機会があると思います。
これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。
「企業経営アドバイザー」は人数が少なく知名度はまだ低いですが、経営のコンサルティングに必要とされる知識と実技(対話力)をバランスよく学べる資格です。TACの対策講座は必要なエッセンスが凝縮された構成になっていますので、合格を信じて学習に励んで下さい。