FASS検定とは? 試験の概要
FASS検定とは
FASS検定とは、経済産業省が整理した「経理・財務サービス・スキルスタンダード」をもとに、実務能力の測定を目指した試験で、日本CFO協会が実施しています。
変化する会計基準や規則等に対応した最新の実務能力をどの程度身につけているのか、毎年受験して診断するための試験です。
<経理・財務に特化したスキルを5段階で評価>
合否ではなく、A~Eの5段階で評価が行われるので、身につけた実務スキルを客観的に把握する「ものさし」として、自分に合ったスキルアップ目標を明確にすることができます。
将来の経営幹部を目指す方が、自分の実力を確認するのに適した内容になっています。(日本CFO協会HPより)
<より実践的な内容で4つの分野から出題>
資産・決算・税務・資金、これら分野ごとの評価も出るので、自分の課題が一目でわかります。
また、検定の内容は実務レベルに応じて評価されるように開発されており、経験が長いほど高スコアが出る傾向にあります。
会計士や簿記の資格をすでにお持ちでも、この検定を受験される方がいます。(日本CFO協会HPより)
FASS検定学習・受験のメリット
1
実務スキルを測定できるので、自己分析のツールとしてスキルアップに活用できる
2
取引先の信用調査方法、売掛金を取り巻く経理フロー全般を学べる
3
企業の現場で求められる実務知識と基本理論を幅広く理解できる
4
改正のある会計基準や規則に対応するために最新の実務技能を身につけているかどうか確かめられる、苦手分野の洗い出しができる
5
経理部門での業務に必要な基礎知識がまんべんなく学べる
6
経理、財務の総合的な知識が身に付き、実務レベルを証明することができる
こんな方にオススメ
- 経理、財務部門の定型的実務に従事されている方
- これから経理、財務部門に従事しようとしている方
- 経営に携わる役職の方
- 営業職の方で、取引先の与信調査のために知識を習得したい方
- 経理、財務部門でのキャリアアップ・評価アップを目指す方
- 経理、財務の業務知識を必要とするシステム関連のSE・コンサルタントの方
試験情報
試験概要
項目 | 内容 |
---|---|
出題内容 | 資産・決算・税務・資金の4分野から構成。 「経理・財務サービス・スキルスタンダード」のうち、定型業務として標準化された業務が対象。 |
試験日 | 上期(5月1日~7月31日)/下期(11月1日~1月31日)の二期制にて実施 ※同一期間内で複数回受験することはできません。この規定に違反した場合試験結果は無効となりますのでご注意下さい。 (例)2024年度下期に受験された場合、再受験できるのは2025年度上期以降となります。 |
問題数 | 「FASS」本試験:出題範囲から合計で100問(四肢択一) ・任意受験での「オプション科目」FP&A(経営企画スキル):20問(四肢択一) |
時間 | 本試験90分 オプション科目30分(任意) |
受験料 | 11,000円(税込) |
試験結果 | 試験結果の「成績証明書」は試験終了後、試験会場にて配布 合否ではなく総合点(満点:800点)からA~Eの5段階のレベルでスキル評価し、分野毎の達成度合いを表示 |
受験資格 | 職務経験等不要 |
受験方法 | 全国にある試験センターでコンピューターでの受験となります。 受験申込から試験実施まで試験運営会社のCBT-Solutions社が運営を行います。 |
出題範囲
分野 | 内容 |
---|---|
資産分野 | 売掛債権管理、買掛債務管理、在庫管理、固定資産管理、ソフトウェア管理(クラウドサービス) |
決算分野 | 月次業績管理、単体決算業務、連結決算業務、外部開示業務 |
税務分野 | 税効果計算業務、消費税申告業務、法人税申告業務、グループ通算制度、税務調査対応、電子帳簿保存法、消費税インボイス |
資金分野 | 現金出納管理、手形管理、有価証券管理、債務保証管理、貸付金管理、借入金管理、社債管理、デリバティブ取引管理、外貨建取引管理、資金管理 |
評価区分
レベル | スコア | 評価 |
---|---|---|
A | 689点~800点 | 経理・財務分野について、業務全体を正確に理解し、自信をもって経理・財務部門の業務を遂行できる スキルをもっている。 |
B | 641点~688点 | 経理・財務分野のほとんどの業務を理解し、業務を遂行できるスキルをもっている。 分野によって、知識の正確さに個人差があるものの、業務を妨げるようなことはなく、 適切に対応できるスキルをもっている。 |
C | 561点~640点 | 経理・財務分野について、日常の業務を行うための基本的なスキルが身についているが、 自己の経験以外の業務への対応力について差が見られる。 日常の業務であれば、業務を理解して、支障なく対応できるスキルをもっている。 |
D | 441点~560点 | 分野によって、知識の正確性に差があり、不十分な部分が多いが、支援を受けながら、 最低限の業務を行うスキルをもっている。 |
E | ~440点 | 経理・財務分野について、部分的にしか理解できていない。今後の努力を期待する。 |
試験主催団体
一般社団法人日本CFO協会 FASS検定運営委員会
-
URL
-
E-mail
fass@cfo.jp
試験運営会社
株式会社CBT-Solutions
受験サポートセンター
-
TEL
03-5209-0553
(8:30〜17:30※年末年始を除く) -
URL
FASS検定 受験データ
(2024年3月末現在)
一般社団法人日本CFO協会HPより引用
FASS検定 過去累計受験データ
総受験者数 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
---|---|---|---|
82,333人 | 800点 | 10点 | 581点 |
レベルA | レベルB | レベルC | レベルD | レベルE |
---|---|---|---|---|
15% | 16% | 29% | 28% | 12% |
FASS検定 受験者属性
男女別 | |
---|---|
男性 | 女性 |
70% | 30% |
役職別 | ||
---|---|---|
課長・係長 | 一般社員 | その他 |
27% | 66% | 7% |
企業規模別 | |||
---|---|---|---|
1万人以上 | 5千人以上 | 2千人以上 | 千人以上 |
22% | 12% | 14% | 11% |
5百人以上 | 2百人以上 | 百人以上 | 百人未満 |
13% | 13% | 7% | 8% |
職種別 | |
---|---|
経理・財務 | その他 |
89% | 11% |
経験年数別 | |||
---|---|---|---|
経験なし | 1年未満 | 1年以上 3年未満 |
3年以上 5年未満 |
9% | 9% | 18% | 16% |
5年以上 8年未満 |
8年以上 10年未満 |
10年以上 | |
13% | 7% | 28% |
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