1級土木施工管理技士・技士補 とは?
1級土木施工管理技士および1級土木施工管理技士補とはどのような資格で、取得することで何ができるようになるのか?資格の概要や、試験情報などをご説明します。
1級土木施工管理技士とは
1級土木施工管理技士は、橋梁・ダム・トンネル等の主として公共性の高い土木工事にあたり、安全管理、施工計画、工程管理、品質管理を行う土木エンジニアとしての資格で、一次、二次の双方の検定試験に合格することで取得することができます。
一件の請負金額が4,500万円以上の工事では、工事現場に専任の監理技術者を置く必要があります。1級土木施工管理技士は、この監理技術者になることができる資格です。
1級土木施工管理技士補とは
1級土木施工管理技士補(技士補)は、1級土木施工管理技士を補佐する資格で、一次検定試験に合格することで取得することができます。
所定の大規模な工事現場には、本来、監理技術者を専任で置かなければなりませんが、技士補を置くことにより、監理技術者は2つの現場を兼任できることになります。
また、技士補は二次検定試験に合格することにより、いつでも1級土木施工管理技士になることができます。
試験情報
1. 試験日、試験地、試験実施機関、申込受付期間など(一次検定)
試験日 | 令和7年7月6日(日) |
---|---|
試験地 | 札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇(※近郊都市含む) |
試験実施機関 | 一般財団法人全国建設研修センター |
申込受付期間 | 令和7年3月21日(金)~4月4日(金) |
受検料 | ¥10,500 |
合格発表日 | 令和7年8月14日(木) |
1-2. 試験日、試験地、試験実施機関、申込受付期間など(二次検定)
試験日 | 令和7年10月5日(日) |
---|---|
試験地 | 札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、那覇(※近郊都市含む) |
試験実施機関 | 一般財団法人全国建設研修センター |
申込受付期間 | 令和7年3月21日(金)~4月4日(金) |
受検料 | ¥10,500 |
合格発表日 | 令和8年1月9日(金) |
2. 試験科目
一次検定 全101問の中に必須問題と選択問題が含まれる四肢択一形式による4.5時間の試験です。
検定科目 | 検定基準 | 解答形式 |
---|---|---|
土木工学等 | 1.土木工学、電気工学、電気通信工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識 2.設計図書に関する一般的な知識 |
四肢択一 (マークシート) |
施工管理法 | 1.監理技術者補佐として、施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識 2.監理技術者補佐として、施工の管理を適確に行うために必要な応用能力 |
四肢択一 (マークシート) |
法規 | 建設工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識 |
二次検定 全11問の中に、必須問題と選択問題が含まれる記述形式による2時間45分の試験です。
記述式検定科目 | 検定基準 | 解答形式 |
---|---|---|
施工管理法 |
1.監理技術者として、工事の施工の管理を適確に行うための必要な知識 2.監理技術者として、土質試験及び土木材料の強度等の試験の正確な実施かつその結果に基づいて 必要な措置を行うことができる応用能力 3.監理技術者として、設計図書に基づいて、工事現場における施工計画の適切な作成、施工計画を 実施することができる応用能力 |
記述式 |
3. 合格ライン
・第一次検定 解答する必須問題40問、選択問題30問の合計70問中、42問以上(60%以上)正解があること
(かつ施工管理法(応用能力)の問題は15問中9問以上(60%以上)正解すること)
・第二次検定 得点が60%以上
4. 合格率
<一次検定>
年度 | 受検者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和6年[NEW!] | 51,193 | 22,705 | 44.4% |
令和5年 | 32,931 | 16,311 | 49.5% |
令和4年 | 38,672 | 21,097 | 54.6% |
令和3年 | 37,726 | 22,851 | 60.6% |
令和2年 | 29,745 | 17,885 | 60.1% |
令和元年 | 33,036 | 18,076 | 54.7% |
平成30年 | 28,512 | 16,117 | 56.5% |
<二次検定>
年度 | 受検者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和5年 | 27,304 | 9,060 | 33.2% |
令和4年 | 24,462 | 7,032 | 28.7% |
令和3年 | 26,558 | 9,732 | 36.6% |
令和2年 | 24,204 | 7,499 | 31.0% |
令和元年 | 24,688 | 11,190 | 45.3% |
平成30年 | 27,581 | 9,521 | 34.5% |
5. 令和6年度からの受検資格
一次検定 | 令和7年3月31日までに19歳になる者 (学歴、実務経験ともに不要) |
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二次検定 | 制度改正前の受検資格要件による二次検定受検ができる (令和10年度まで) |
受検申込
〒187-8540 東京都小平市喜平町2-1-2
一般社団法人 全国建設研修センター
https://www.fcip-shiken.jp/ken1/index.html
お問い合わせ先:TEL:042-300-6860