貿易実務検定®とは?試験の内容は?
貿易実務検定®は貿易に関連する自分の実務能力・知識がどの程度のレベルにあるのかを客観的に測り証明することができる検定です。商社・メーカー等においては勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が必須となっている企業もあり、貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等をお考えの方、インターネットによる個人輸入を行う方や国際舞台で活躍を目指す方なども「貿易実務検定®」は幅広く活用でき、活躍のチャンスが広がります。
貿易における代表的な実務とは?
海外を相手にする貿易実務ですが、様々な仕事があり、貿易の知識・書類の知識・英語・パソコンなどのスキルが求められます。
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市場開拓を含めて交渉相手を探し出し、交渉し、契約をまとめるなどの仕事です。さらに契約成立後にクレーム対応などの様々なアフターフォローを行います。基本的な貿易実務の他、外国人とコミュニケーションをとれる語学力、世界を飛び回る体力、さらに商品や国際情勢などに関する幅広い知識も必要になります。
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契約成立後の具体的な貿易手続き業務を担当する仕事です。船の手配や通関、海上保険の手続きなどが含まれます。この他、こうした一連の業務を請け負う海貨業者、海上保険などを引き受ける保険会社などの仕事も含まれます。様々な貿易関連の法律に精通していることや多様な貿易書類を処理するスキルが求められます。
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輸出入の貨物そのものには関係が薄いが、貿易に伴うお金(外貨を含め)の決済などを担当する仕事です。同時に、為替予約によるリスク回避対策や外貨などの効率運用となるネッティングなど、お金に係る様々な日常業務が含まれます。この他、銀行など貿易を支える金融機関も含まれます。日々変動する為替への対応力や国際金融界の変化に機敏に対応する柔軟性も求められます。
貿易実務検定®を知る
貿易実務検定®は「貿易」に関わる自分の能力や知識がどの程度のレベルにあるのかを客観的に測ることができる数少ない検定の中の1つです。
貿易実務検定®
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貿易実務検定®の魅力・活躍の場
「貿易実務検定®」で貿易実務のエキスパートを目指そう!
資源の少ない日本は、海外との貿易で経済成長を遂げてきました。貿易を取り巻く環境もTPP・国際競争激化・セキュリティーの国際基準への適応など、大きな変換期を迎えています。そのような環境下で貿易業務を行っていくためには、「マーケティング」「交渉」「契約」「輸送」「通関」「金融」「法律」「保険」など、幅広い分野にわたる知識・スキルが必要で、貿易実務のエキスパートが求められています。
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貿易実務検定®試験の特徴
スキルレベル段階毎の資格で、就職・転職・昇進に結びつきます!
貿易実務検定®は貿易に関連する自分の実務能力・知識がどの程度のレベルにあるのかを客観的に測り証明することができる検定で、経験レベルの異なる受験生のスキルに応じ、A級・B級・C級と異なったレベルの試験があります。
商社・メーカー等においては勤務年数ごとに貿易実務検定®の各級合格が必須となっている企業もあり、貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等をお考えの方、インターネットによる個人輸入を行う方・国際舞台で活躍を目指す方など、「貿易実務検定®」は幅広く活用でき、活躍のチャンスが広がります。就職・転職・昇進に結びつく「貿易実務検定®」試験ですので、検定実績のある「貿易実務検定®」試験合格であれば、履歴書にも立派に記載することもできます。
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柏原講師が語る貿易実務検定®の魅力
私たちの生活に密接な「貿易」実務を身につけることで選択肢が増え、これからの人生が楽しくなります。
「貿易」という言葉を聞くと、自分には関係がない、難しそう、と考えてしまう方が多いのではないでしょうか。実際に私たちが口にする食品や着ている衣服の多くは貿易によってもたらされたものです。その貿易の実務を学ぶ「貿易実務検定®」について、TAC貿易実務検定®講座・講師の柏原麻美先生から、学ぶメリットや効果について詳しくお聞きしました。⇒詳細はこちら
貿易実務検定®の試験概要
貿易実務検定®は年間に複数回Webによる試験が実際されています(B級・C級 2024年2月現在)。オンライン環境さえあれば自宅にいながら受験できる点が魅力の1つです。
試験実施日
C級: 3月・5月・7月・10月・12月
B級: 3月・7月・12月
受験資格/レベル
受験資格なし
C級: 概ね、1~3年以上のレベルです。定型業務をこなすために必要な知識があることを証明するレベルです。
B級: 概ね、1~3年以上の実務経験レベルです。貿易実務経験者の中堅層を対象としています。
試験案内
試験日の約2か月前
受験手数料
C級: 6,270円
B級: 7,480円
試験実施方式
Web解答方式
指定された時間内にWeb試験会場にアクセスして解答する方式です。
問題1、問題2、問題3、問題4の順番で解答します。問題1の次に問題3を解くことはできません。各問題の中にある小問は順番通りでなくても解答が可能です。また、制限時間内であれば自由に修正も可能です。解答が終了したら次の問題に移ります。早く解答が終わった場合には次の問題に移ることはできますが、解答後時間が余った場合でも前の問題に戻ることはできない点に注意しましょう。
制限時間が終了すると強制終了となります。「解答終了」ボタンを押せば試験終了です。
試験前にデモテストを受けることができるので、必ず利用しておきましょう。
試験の形式は変更となる場合があります。受験要綱を必ずご確認ください。
試験科目 / 試験時間
C級:
〔貿易実務〕 9:00~15:30(左記の時間内に60分で解答)
〔貿易実務英語〕 9:30~16:15(左記の時間内に45分で解答)
B級:
〔貿易実務・マーケティング〕 9:00~15:30(左記の時間内に105分で解答)
〔貿易実務英語〕 10:00~16:30(左記の時間内に60分で解答)
受験開始時間には「最終受験開始時間」が設定されておりますのでご注意ください。
貿易実務英語(C級)および貿易マーケティング(B級)に関して一部科目免除制度がございます。詳細につきましては日本貿易実務検定協会®ホームページにてご確認ください。
配点
C級: 計200点
〔貿易実務〕 150点
〔貿易実務英語〕 50点
B級: 計300点
〔貿易実務〕 150点
〔貿易マーケティング〕 50点
〔貿易実務英語〕 100点
合格基準
C級: 160点(80%)を基準として試験委員長の定める点
B級: 210点(70%)を基準として試験委員長の定める点
2023年度の基準です。
貿易実務検定®の受験者数・合格率
合格率をみるとC級試験は例年65%台、B級試験は例年50%台で推移していることがわかります。
C級試験
実施年月 | 実受験者数 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年12月(第101回) | 1,959名 | 1,194名 | 60.9% |
2023年10月(第100回) | 1,545名 | 1,034名 | 66.9% |
2023年7月(第99回) | 1,576名 | 1,068名 | 67.8% |
2023年5月(第98回) | 1,309名 | 809名 | 61.8% |
2023年3月(第97回) | 1,716名 | 1,014名 | 59.1% |
2022年12月(第96回) | 1,723名 | 1,047名 | 60.8% |
2022年10月(第95回) | 1,452名 | 883名 | 56.4% |
2022年7月(第94回) | 1,278名 | 780名 | 61.0% |
2022年5月(第93回) | 1,292名 | 834名 | 64.6% |
2022年3月(第92回) | 1,958名 | 1,289名 | 65.8% |
2021年12月(第91回) | 1,906名 | 1,228名 | 64.4% |
2021年10月(第90回) | 1,639名 | 1,118名 | 68.2% |
2021年 7月(第89回) | 1,603名 | 1,055名 | 65.8% |
2021年 5月(第88回) | 1,417名 | 901名 | 63.6% |
2021年 3月(第87回) | 2,155名 | 1,335名 | 61.9% |
2020年12月(第86回) | 1,983名 | 1,316名 | 66.4% |
2020年10月(第85回) | 2,111名 | 1,392名 | 66.4% |
2020年 7月(第84回) | 2,215名 | 1,509名 | 68.1% |
2020年 5月(第83回) | 1,601名 | 1,099名 | 68.6% |
2020年 3月(第82回) | 1,557名 | 1,080名 | 69.4% |
2019年12月(第81回) | 1,575名 | 1,029名 | 65.3% |
B級試験
実施年月 | 実受験者数 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 12月(第74回) | 668名 | 278名 | 41.6% |
2023年 7月(第73回) | 648名 | 283名 | 43.7% |
2023年 3月(第72回) | 796名 | 349名 | 43.8% |
2022年 12月(第71回) | 813名 | 395名 | 48.6% |
2022年 7月(第70回) | 701名 | 341名 | 48.6% |
2022年 3月(第69回) | 729名 | 362名 | 49.7% |
2021年 12月(第68回) | 941名 | 473名 | 50.3% |
2021年 7月(第67回) | 933名 | 493名 | 52.8% |
2021年 3月(第66回) | 1,255名 | 654名 | 52.1% |
2020年10月(第65回) | 958名 | 504名 | 52.6% |
2020年 8月(第64回) | 1,442名 | 772名 | 53.5% |
2020年 3月(第63回) | 641名 | 348名 | 54.3% |
2019年12月(第62回) | 757名 | 382名 | 50.5% |
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