CPE(継続教育)とは・国際会計資格のCPE要件
CPE(継続教育)とは
CPE(継続教育研修)とは、有資格者が資格取得後に専門知識に関して一定数以上の単位を研修や通信教育等を受講することにより取得することを義務付ける制度です。日本の公認会計士や米国のUSCPAなどの資格で導入されています。
高度な専門知識を提供しているUSCPA、EA、USCMAは常に知識の取得に務め、最新の知識を身に付けていなければなりません。そのため、各資格のライセンスを更新するためには、継続教育研修 (CPE: Continuing Professional Education) を受け、CPE単位を取得することが義務付けられてます。
USCPAの場合、必要なCPE単位数は州ごとに異なりますが、多くの州では3年間で120 CPEの単位取得が必要となっていますが、ワシントン州のように、この要件に加えて、1年で一定数の単位取得を義務付けている州もあります。
おおよそ1時間の研修受講で1 CPE単位となります。
CPE単位を取得するための学習コンテンツは、AICPA (American Institute of Certified Public Accountants, 米国公認会計士協会) やNASBA (National Association of State Boards of Accountancy, USCPA試験の運営管理を行っている機関) といった各試験実施団体が認定しているものに限られています。
本CPEコースのコンテンツはこれら試験実施団体の認定を受けており、各テーマの修了試験に合格することで得られる単位はUSCPA, EA, USCMA, EA, CIAのライセンス更新に必要なCPE単位として認められています。
最新版の講座パンフレットはこちら!
資格の最新情報やTACのコースを掲載!
各資格のCPE要件一覧
USCPA(ワシントン州)の場合
ライセンス維持のために必要な単位数の要件
- 3年ごとに120単位を取得(ライセンスを取得した年から1年間に最低20単位を取得すること)
⇒例えば2024年5月にLicense登録を行った場合、2024年12月末までに少なくとも20単位以上のCPEを取得する必要があります。 - この120単位のうちワシントン州の倫理(Washington Ethics)を4単位以上取得すること
- この120単位のうちNon-Technical Subject*は60CPE以下であること
ライセンスの有効期限とCPEの取得期間
ライセンスの有効期限 | CPEの取得期間 |
---|---|
2023年6月30日 | 2020年1月1日~2022年12月31日まで |
2024年6月30日 | 2021年1月1日~2023年12月31日まで |
2025年6月30日 | 2022年1月1日~2024年12月31日まで |
ライセンスの有効期限が6月30日の場合、この表のように有効期限の前年の12月31日までの3年間で毎年20単位以上、3年間合計で120単位以上のCPE単位を取得する必要があります。
ライセンス更新の申請は有効期限が到来する年の1月1日から有効期限の2ヵ月前(有効期限が2023年6月30日の場合は
2023年1月1日~4月30日)の間に行います。
合格することで得られる単位はUSCPA, USCMA, EA, 等のライセンス更新に必要なCPE単位として認められています。
ライセンスの有効期限を確認するには
下記サイトより有効期限を確認することができます。
上記ワシントン州の倫理単位を含む全120単位を本コースを3年間受講することで取得できます。
EA(米国税理士)の場合
EAのCE (Continuing Education 継続教育) 要件
- 3年間で72単位、毎年少なくとも16単位(Ethics2単位含む)以上の取得が必要
- 初めてEA登録をした者は登録月よりEA登録有効期限までに月2CPE以上取得すること(取得単位にはEthics2単位を含むこと)
●例えば、SSNをお持ちで無い方が2025年の5月にEA登録を行った場合、CPE取得期間(2024年~2026年)の2年目にあたります。
その場合、登録されてから毎月2時間の継続教育(CPE)単位を取得する必要がありますので、
2025年5月(2単位)、6月(2単位)、7月(2単位)・・・~12月(2単位)合計16単位(Ethics2単位を含むこと)
2026年1月(2単位)、2月(2単位)、3月(2単位)・・・~12月(2単位)合計24単位(Ethics2単位を含むこと)
を取得する必要があります。
有効期限について
社会保障番号(SSN: Social Security Number)の有無、お持ちの方は末尾の数字によって下記有効期限となっています。
SSNの末尾の番号 | CPE取得期間 | 更新申請期間 | 登録有効期限 |
---|---|---|---|
7,8,9 およびSSNを持っていない方 |
2024~2027年 | 2026年11月1日 ~2027年1月31日 |
2027年3月31日 |
0, 1, 2, 3 | 2022~2025年 | 2024年11月1日 ~2025年1月31日 |
2025年3月31日 |
4,5,6 | 2023~2026年 | 2025年11月1日 ~2026年1月31日 |
2026年3月31日 |
IRS(内国歳入庁)の資料 https://www.irs.gov/pub/irs-pdf/p5186.pdf を元に作成
EAの継続教育については下記IRSのサイトも必ずご確認ください。
USCMA(米国公認管理会計士)の場合
USCMAのCPE要件
- 毎年少なくとも30単位(Ethics2単位含む)以上の取得が必要
- Ethicsを2単位以上取得した場合、最大2単位まで翌年に繰り延べることができる
特例
- CPEの取得期間は合格した次の年の1月から始まります。合格した年は猶予期間で継続教育は不要ですが、この猶予期間中にCPE単位を取得すれば初年度の単位として認められます。
- ある年に30単位以上取得した時は超過した単位について最大10単位まで翌年に繰り越すことができます。
USCMAの継続教育については下記IRSのサイトも必ずご確認ください。
上記各資格の申請、更新のお手続きは各資格のWebサイト等で最新情報をご確認の上、ご自身で行っていただきますようお願いいたします。TACでは手続きのサポートは行っておりません。あらかじめご了承ください。