USCMA試験 合格体験記|佐野 雅弘さん
実務にすぐに活かせるUSCMAを携え、真のビジネスパートナーへ
佐野 雅弘さん
ご出身大学:一橋大学
大学院(MBA)
お勤め先:外資系企業
DATA BANK
Part1 | 410点(2024年2月/1回目) |
Part2 | 380点(2024年6月/1回目) |
- Q1 USCMA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは?
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日系企業から外資系企業のファイナンス職へ転職するにあたり、体系的に会計知識を身に着け、さらに英語力を向上させたいと考えておりました。そこで検討したのがUSCMAとUSCPAでした。
中でもUSCMAを選択した理由は、USCPAは科目数が多く、必ずしも日々のファイナンス実務に直結しない科目も含まれる一方、USCMAは受験科目が2科目と取り組みやすく、かつ学習内容のほぼ全てを、そのまま実務に活かせると考えたためです。
- Q2 学習開始時の英語力・会計知識は?
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会計知識:日本証券アナリスト、日商簿記検定2級、銀行業務検定財務2級
英語知識:TOEIC® L&R TEST 950点
- Q3 TACをお選びいただいた理由は?
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英語で行われる試験の受験経験が少なかったため、日本語で基本知識を学べる方が良いと考えTACを選択しました。
日本語による講義動画を視聴できるほか、Becker社のオンライン演習ソフトを利用できること、また受験料の割引がある点も魅力でした。
- Q4 TACの講座でよかったところ
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Becker社のテキストを用いて、ポイントを絞って元気に分かりやすく講師の方が解説してくださるのが印象的でした。
オンライン演習ソフトは便利な反面、分量が多いため、その中でも特にチェックしておくべきポイントを選んで説明してくださるのが大変助かりました。
また、講義動画を2倍速で視聴できるのも、効率的な勉強のために有用でした。
- Q5 合格までの学習情報
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約7カ月です。平日は通勤中の30分、土日のどちらかは5~6時間ほどを勉強に充てました。
- Q6 合格までの学習法
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Part1・Part2とも、①動画視聴(2倍速)→②Becker社のオンライン演習ソフト→③inputしたい内容のノート作成・暗記→④再度②・③を繰り返す、というサイクルで学習を進めました。
Becker社のオンライン演習ソフトを1カ月で1周し、その後、自分が間違えた問題・理解が十分でない問題を中心に、2周・3周と繰り返し学習しました。
Part1の学習にあたっては、最初にUSCPAのテキストを全部理解しようと心がけました。しかし、1カ月ほど経った時、USCMAのテキストになかなか移れないことに焦りを感じBecker社の教材を確認したところ、USCPAの範囲のすべてがUSCMAの対象ではないことに気づきました。
もちろんUSCPAの内容は有用ではありましたが、自身の焦りの方が勝ったため、その後はBecker社のオンライン演習ソフトを活用した学習へ切り替え、分からない内容に直面したときにUSCPAのテキストを参照するスタイルに変更しました。
Part2ではPart1の準備の失敗を踏まえ、最初に通勤電車の時間を使って、Becker社のテキストを用いた講師の方の解説動画を視聴し、そのままBecker社のオンライン演習ソフトの学習へシフトしました。
Part2は、証券アナリストの学習内容を活かせる点も多く、また、Part1の勉強で英文の解説に慣れたこともあり、Part1よりは少ない時間で効率的に準備を進めることができました。ただ、Part1よりも覚える必要のある事項が多かったため、暗記量は増えた印象です。
Essay準備で心がけたのは、瞬間的に英語で説明できない用語や概念については、必要な単語や表現を暗記することです。
講義動画の中でも、英語に慣れていない人が、試験当日いきなり頭にある知識を英語で言語化するのは困難であるとの解説がありました。私はまさにそういう人間だという自覚があったため、暗記用のノートを作成し、寝る前に呪文のごとく呟く習慣をつけておりました。
結果、特にPart1の試験中、暗記した内容をそのまま記述できるような問題が出てきたので、自信をもって回答することができました。
- Q7 受験手続・受験時のエピソードなど
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受験手続は、TACが提供してくださる手順書に沿って進めたのでスムーズでした。
近い日程の試験会場の予約枠はすぐ埋まってしまうため、私は3か月後の予約を先にとり、そこから本腰を入れて勉強を進めました。
当日、御茶ノ水の試験会場には電卓、ラベルの付いていないペットボトルの水を持ち込めました。
使い慣れた電卓と、長丁場になりますので、水の持ち込みをお勧めします。
講義内でもご説明がありましたが、MCQに150分、Essayに90分という時間配分が適切と感じました。私は、Part1は比較的余裕があり、見直しも含めてMCQは150分で収まりましたが、Part2の時は、問題の半分以上が計算問題だったこともあり、Part1の時と比べ時間に余裕がありませんでした。その分、Essayの時間を少し削ってしまったため、当日少し焦ることとなりました。
- Q8 学習した中で、業務において役立っていることはありますか
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転職前は日系企業だったため基本的に業務はすべて日本語で行われていました。
しかし、転職直後、英語の会計用語が飛び交い、日本語なら分かるのに、英語だと全く分からないという状態が続きました。
USCMAの勉強を通じ、英語で体系的に会計知識を学んだことで、その言葉が分かるようになっただけでなく、よりハイレベルな視点を持ちながら業務に向き合えるようになりました。
- Q9 これから合格を目指す方へのアドバイス
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日本での認知度はまだ低い資格ですが、ファイナンスや管理会計に従事される方にとっては非常に有用な知識を得られると思います。
また、IMA日本支部会員同士の交流機会を設けられているため、ただ試験に受かるだけではなく、その先の継続学習・ファイナンス人材としてのネットワーク構築にも役に立つ資格といえます。
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