USCMA試験 合格体験記|田村 英之さん
管理会計実務に活かせる国際資格
田村 英之 さん
神戸大学経済学部 卒業
勤務先:日系メーカー
DATA BANK
Part1 | 380点(2021年10月/ 1回目) |
Part2 | 370点(2022年6月/ 1回目) |
- Q1 USCMA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは?
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グローバル企業の経理部門において、事業部の予算編成・業績評価・設備投資計画など、主に管理会計寄りの業務をこれまで担当してきました。その実務で得た断片的な知識を学習によって体系的に整理、補完し、その上で、一通りの知識を備えられたことの証明を目的として、USCMA試験への挑戦を決めました。
- Q2 学習開始時の英語力・会計知識は?
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会計知識:メーカーの事業所や本社、海外拠点での十数年の経理実務経験を通して得た知識がありました。
英語知識:プラント建設プロジェクトの収支管理要員として中東産油国(UAE, 他)に駐在した経験があり、ある程度ビジネスレベルでの読み書きはできました。
- Q3 TACをお選びいただいた理由は?
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洋書で独学するよりもTACの日本語講義で基礎を固めた方が効率的と考えたことと、演習に進めばTACが提携している米国Becker社の充実したオンライン演習ソフトを利用できることから選択しました。
- Q4 TACの講座でよかったところ
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・講義では分厚い洋書テキストを使いますが論点を絞って解説されますので、メリハリを利かせた効率的な学習ができました。また、本試験では問題数が多いためタイムマネジメントが重要ですが、講師が度々解説されていた時間配分などの受験テクニックが実践的で役に立ちました。
・教材はBeckerのオンライン演習ソフトが使い易く、約3,000問のMCQ(多肢選択問題)に日々取り組むことで着実に実力を養うことができました。iPadやスマホでも利用できますので、電車移動中などの隙間時間にも問題を解いていました。
- Q5 合格までの学習期間は?
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約1年です。毎日少しずつ、短時間でもコツコツ勉強することを習慣にしていました。
- Q6 合格までの学習法
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・基本的にはアウトプット中心の学習で、初期にTACの講義を一通り視聴した後は、ひたすらBeckerのMCQを解き続けていました。良問では誤りの選択肢の解説についても読み、与件の何が変われば正解になり得るのかなども考えて理解するようにしていました。
・科目別ではPart1はボリュームがありますが、個人的には財務会計や予算編成、原価・業績管理などは実務経験や過去の日商簿記1級学習によって既に知っていた内容が多くスムーズに学習が進みました。Part2はファイナンスや経営分析、倫理、リスクマネジメントなどあまり馴染みの無かった分野が多く、Beckerのテキストを度々参照したために時間がかかりました。
- Q7 受験手続・受験時のエピソードなど
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・4時間の試験中に休憩時間はありません。申し出れば途中で一時退室することはできますが、その間も試験時間は止まりません。また、再入室の際には入口で金属探知機でのボディチェックやパスポートのチェックなどが行われて時間を取られます。Part1受験時は事前の調整が甘く2回トイレへ行ってしまい、貴重な時間を15分程失いました。
・試験では電卓の持ち込みが可能です。Part1受験時は試験場でお借りしましたが、普段使っている電卓とはキーの配列や操作性が全然違い、タッチミスを繰り返して時間が無駄になりました。Part2受験時には仕事で長年使い古した電卓を持ち込んだことで、格段に効率が上がりました。
・時間的な制約からEssay(論述問題)でものんびり作文をしている暇はなく、かなり急いで論述する必要がありますが、採点者が米国人であることを意識し、急ぎつつも文法ミスやスペルミスをしないように注意を払いました。中には複数の設備投資案の優劣比較といったような時間のかかる計算問題も含まれていましたが、解へ至る過程の途中式を丁寧に表現し、正しく理解していることが採点者に伝わるように解答しました。
- Q8 学習したことが業務において役立っていることはありますか
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USCMAの学習でファイナンスの知識を深く学べたことが役に立っています。その他、経営戦略・IT・内部統制・リスクマネジメントなど、あまり詳しくなかった分野の知識を深められたのは有意義なことで、今後の業務へも活かせるものと思います。
- Q9 これから合格を目指す方へのアドバイス
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USCMAはビジネスレベルの英語力と管理会計や経営に関する知識を備えていることを証明するのに有益な国際資格です。学習開始時点である程度の英語力は必要ですが、厳しい競争試験である日本の国家試験とは違い、USCMAはIMA(米国公認管理会計士協会)が求める必要な一定の学習量を達成しさえすれば合格ラインに到達できる、努力が結果に表れやすい試験だと思います。適度なボリュームのため、多忙な社会人であっても無理なく勉強を継続できますので、是非多くの方々に挑戦し、合格していただければと願っております。
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