コラム 危険物乙4とのダブルライセンスにおすすめの資格
|危険物取扱者乙類4種

危険物取扱者乙種4類は国家資格であり、化学系メーカーなどの各業界において必要とされている資格ですが、ここに合わさることで相乗効果をもたらす資格、いわゆるダブルライセンスが存在します。
ダブルライセンスは就職や職務などで他者との差別化を図るという意味で魅力的ともいえます。
ここでは、その中でもおすすめの資格を紹介します。

危険物取扱者乙種4類と相性の良い資格

自動車運転免許&危険物取扱者|危険物取扱者乙種4類

【1】大型、大型けん引免許&危険物取扱者

この組み合わせでは、指定された種の危険物をタンクローリーで移送することが可能となります。主に運送会社勤務となりますが、大手燃料会社との契約を結んでいる会社であれば、1日の運転時間も厳格に決められているため、大幅な超過勤務が発生せずに働くことができます。また、まとまった休暇の取得も可能であり、安定した収入も確保できます。

【2】普通免許&危険物取扱者

この組み合わせでは、主に灯油や軽油を家庭や工事現場などへ配達することができます。この場合、ガソリンスタンド勤務が中心となりますが、仕事上、すでに所有している割合が高い資格です。
一定数の顧客を確保できている個人経営の店舗では、仕事の進み具合が大幅に異なるため、給料にも反映されるなど魅力的なダブルライセンスであり、特におすすめです。

消防設備士&危険物取扱者|危険物取扱者乙種4類

さらに、危険物乙種4類と関連性が深いといわれている資格があります。
危険物取扱者と同じく「一般財団法人 消防試験研究センター」が扱い、試験を実施している消防設備士です。

【1】乙種 1類から7類&危険物取扱者

各種消防設備の点検・整備ができる資格です。

【2】甲種 1類から5類&危険物取扱者

乙種で可能となる各種消防設備の点検・整備に加えて工事をすることができる資格です。

このダブルライセンスの場合の活躍の場は、主にメンテナンスを行っている会社勤務となります。消防設備士とは、各種消防設備の工事及び点検・整備ができる国家資格です。消防設備を扱うという、様々な場面で生活と密着した資格といえます。この点に関しては、火災と消火知識、消防法に則した安全に対する意識、所轄消防署(主に予防課)との関係が築きやすいなど、危険物乙4と共通する部分であり、将来性を考えた上でもダブルライセンスとして魅力的です。
中でも消防設備士の乙種4類には受験に際しての制限がなく、誰でも受験が可能です。初めて受験する人、危険物乙4とのダブルライセンスで就職に役立てたい人にはおすすめできる資格です。

消防設備士乙種4類とのダブルライセンスをおすすめする理由

消防設備士乙種4類は、自動火災報知設備、消火機関へ通報する火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備の点検・設備を行います。
では、なぜ危険物取扱者乙種4類とのダブルライセンスをおすすめできるのでしょうか。

1

非常に組み合わせの良い国家資格!

例を挙げると、駐車場のある地下または2階以上の階へは、自動火災報知設備の設置義務があります。ここにおいて、車両の燃料であるガソリンや軽油は引火性液体に属し、危険物取扱者乙種4類の知識を有するため関係があります。
また、不特定多数が利用する商業ビル・マンションなどで管理人として働く場合、危険物取扱者乙種4類による危険物や消火への知識を得た上で、さらに消防設備士乙種4類を取得していると、火災報知器の点検・設備が可能になります。
このように両者は連動するような、非常に組み合わせが良い国家資格です。

2

甲種取得で工事も可能!

消防設備士甲種を取得することで、点検・設備に加えて工事もできるようになります。
また、その分資格手当の増額が見込める他、起業も視野に入れることができます。
今度幅広く長期的に働く場合は、消防設備士甲種を目指すこともおすすめします。

しかし、これらダブルライセンスに問題がないわけではありません。
技術、知識など十分な経験があったとしても、年齢によっては自動車運転免許の更新が難しかったり、点検や整備業務などで体力面の不安があったりと様々な問題が出てきます。
このような将来的な課題も踏まえた上で選択すべきでしょう。

まとめ

1

危険物を扱う資格との相性が良い

2

大型自動車免許、大型けん引免許との組み合わせで、大手燃料会社との契約を結んでいる会社によっては、
安定した収入が得られる。

3

普通免許との組み合わせは、勤務店舗によっては給料にも反映されやすい。

4

消防設備士との組み合わせは、法や知識の上での共通点があり、消防署などと意思疎通がはかりやすい。
また、乙種4類は受験資格に制限がなく、ダブルライセンスを考えている方の入口に適している。

5

どの資格も技術、知識などの経験に活かせる。
しかし、年齢、体力などで職務に影響が出る場合がある。

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