日商簿記受験生なら… 建設業経理士受験にアドバンテージがあります!

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日商簿記の知識が活きる!

日商簿記検定試験の本試験終了後、建設業経理士検定試験にチャレンジする方が大勢いらっしゃいます。なぜなら、日商簿記検定のために学んだ知識が建設業経理士検定試験受験の際の大きな「アドバンテージ」となるからです。ここでは、日商簿記と建設業経理士の内容を見比べてみましょう!

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建設業経理士をとるなら2級から!

建設業経理士検定試験は、その内容及び程度によって1級から4級に分かれています。実践的な建設業簿記、基礎的な建設業原価計算を修得し、決算等に関する実務を行うスキルの証明になるのは、2級からです。
具体的に言うと、2級以上の合格者は公共工事の入札に係る経営事項審査における「公認会計士等の数」の対象となります。そのため、就職・転職時には大きなアピールポイントになるし、資格手当や昇進の基準として評価されることもあるので、全国的にニーズも多く、生涯役立つ資格だと言える方です。

日商簿記検定試験3級または2級の受験経験がある方や、学習経験のある方であれば、その知識のベースを存分に活かして建設業経理士の学習を進めていくことができます。 ここでは、日商簿記3級・2級と建設業経理士2級にはどんな違いがあるか見てみましょう。

 建設業会計入門セミナー[動画:田中 秀幸 (たなかひ ひでゆき)講師]

日商簿記3級・2級学習経験者必見!日商簿記との違いをわかりやすく解説!

TAC建設業経理士講座 田中秀幸講師


日商簿記の勘定科目との違いなどを解説します。
日商3級、日商2級から建設業2級を目指す方が講義受講前にご覧になるとスムーズに学習に入ることができます。


       

TAC受講生も日商簿記3級・2級取得に続けて学習開始される方が多いです。

取得済み資格

【補足】2級以上取得が評価されるワケ!~経営事項審査における評価の対象になる~

建設業経理士2級以上の合格者は公共工事の入札に係る経営事項審査の評価対象となっています。

建設業界へ就職・転職の際に、また、建設業界で勤務されている方の昇格・昇進に、とても有利な資格であると言えます。
取得をお考えの方は、ぜひ2級以上の合格を目指しましょう。

日商簿記2級との比較

建設業関係の分野以外はほぼ同等の内容が出題されていますが、日商簿記2級商業簿記の範囲と比較すると、やや広い知識も要求されていますが、建設業独特の論点をマスターできれば試験対策はバッチリです。

建設業関係の分野以外はほぼ同等の内容!

あとは「社債」と「工事収益」を押さえよう!

建設業会計の分野以外は、ほぼ同等の内容が出題されています。
◎印 → 日商簿記検定試験に比べてやや広い知識が要求される論点
△印 → 簡易な内容で出題される論点

2級 日商簿記2級 建設業経理士2級
現金と当座預金
有形固定資産
手形取引
有価証券
株式の発行
剰余金の配当と処分
社債 ×
引当金
本支店会計
連結会計 ×
分割仕訳帳制度 ×
税金
伝票式会計
精算表等の作成
工事収益の計上 ×
費目別計算
部門別計算
個別原価計算
総合原価計算
標準・直接原価計算 ×

上記のように、日商簿記2級の論点のほとんどが建設業2級でも扱われています。
建設業簿記に関しては基本的に会計の処理は同じですが、日商簿記では出てこない建設業特有の勘定科目を用いますので、慣れることが必要です。
たとえば、「売上」は「完成工事高」で、「仕掛品」は「未成工事支出金」で、「売掛金」は「完成工事未収入金」などです。
建設業原価計算に関しては「工事原価」の計算手続きで、「費目別」「部門別」「工事別」または「個別」の原価計算を扱います。

日商簿記1級との比較

1級の3科目のうち、財務諸表と原価計算については日商簿記1級の商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算でほとんどの範囲を網羅しています。財務分析については新しく学習する必要がありますが、アドバンテージのあり・なしを問わないという側面から考えれば、財務分析を得意科目にするという学習の進め方もあります。

財務諸表・原価計算は日商簿記1級の範囲のほとんどを網羅!

財務分析はまったくの新分野。日商簿記1級の範囲内にはない科目です。

日商簿記1級商業簿記・会計学と建設業経理士1級財務諸表

日商簿記1級の企業会計をベースに学習しますが、建設業の場合の処理をしっかりとらえることが大切です。
△印 → 簡易な内容で出題される論点

1級 日商簿記1級商業簿記・会計学 建設業経理士1級財務諸表
工事契約
リース取引
外貨建取引
減損会計
共同体企業体会計 ×
連結財務諸表
純資産
退職給付会計
税効果会計
中間・四半期財務諸表
キャッシュフロー計算書

日商簿記1級工業簿記・原価計算と建設業経理士1級原価計算

建設業特有の原価計算をしっかりとらえることが大切です。
△印 → 簡易な内容で出題される論点

1級 日商簿記1級工業簿記・原価計算 建設業経理士1級原価計算
部門別計算
費目別計算
総合原価計算
標準原価計算
直接原価計算 ×
CVP分析 ×
事業部の業績測定 ×
営業費の計算
業務的意思決定
設備投資の意思決定
活動基準原価計算
損料計算 ×

以上のことから・・・

上記は、日商簿記検定1級商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算を基準にした、建設業経理士1級の財務諸表と原価計算の比較で、建設業経理士1級で初めて加わる範囲を表しています。財務諸表・原価計算ではほとんどの範囲を網羅していますので、1級3科目の学習順序として、この2科目を早く身につけてから、最後に財務分析の学習にじっくり時間を割くという学習スケジュールは非常に有効だと言えます。

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