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山中 涼平さん(20代)
DATA BANK
学生時代にヨーロッパへの留学をしたことがきっかけで都市開発に興味を持ちました。新卒で不動産業界の企業に就職し、業務と並行して不動産について深い知識を蓄えておくべきと考え不動産業界で最も最難関と言われる不動産鑑定士試験に挑戦しようと考えました。
初めは書店の参考書をいくつか見てみましたが、過去問題集がやっとある程度で、順序立てて勉強を進められる参考書等は見当たりませんでした。ただでさえ試験範囲が膨大であるため、独学では勉強方法が分からず時間がかかってしまうと考え、受験指導予備校を利用することに決めました。
予備校を選ぶ際にはまず合格実績に重点を置きました。TACは数ある予備校の中で不動産鑑定士試験について一番の合格実績を誇っており、また最近ではyoutubeを活用したコンテンツ提供・授業内容や教材の改善など、徐々にサービスの質が向上していることが感じ取られたため、4年間TACに通い続けることになりました。
私は論文式試験に3年連続で失敗してしまいましたが、敗因は様々です。1年目は勉強不足です。1年目は行政法規の勉強が5月まで必要となりますが、その勉強に手こずったことがきっかけで論文式試験への勉強が不十分なまま臨むこととなってしまいました。2度目は仕事との両立の失敗です。並行して行なっていた仕事の繁忙期がちょうど論文式試験に重なり、心身共に不安定なまま受験をすることとなってしまいました。3度目は過度な緊張により、実力を発揮できなかったことが敗因でした。得意であった経済学で指示事項を読み飛ばして、小問丸ごと落としてしまったり、演習問題で手が震えて計算ミスが連続したりしたことが大幅な減点となりました。一方、4度目は半ば諦めのムードだったもののそのおかげで非常にリラックスして受験ができて結果的に合格することができました。個人的には2度目の受験時にすでに合格レベルには達しており、あとはリラックスのみだったのではないかと思います。答練や模試である程度結果が出せるようになったら、あとはリラックスを心がけましょう。
仕事との両立は過酷とよく言われますが、あまり自分にプレッシャーをかけすぎず、楽しんで勉強するのが得策ではないかと考えます。これは自論ですが、ゆっくりでも知識は確実に蓄積していきますので、焦って勉強したり、直前期に無理して追い込んだりして仕事が蔑ろになっては本末転倒です。私は事実4度目の受験の際にはそれまでほど勉強時間を確保しておらず、たくさんの仕事をこなす日々を過ごしていましたが、模試や答練でも安定した点数をとることができていました。健康に留意して無理のない受験をすることをお勧めします。
鑑定理論は答練や暗記事項のまとめファイルを作りました。授業で配布される暗記プリントと特効ゼミで配布される暗記ブックをファイリングし、章ごとに暗記すべき文章が一目でわかるようにまとめました。さらに答練で新たに学んだ事項や知識をそこに付記する形でまとめあげ、実際の試験問題に対応できるように工夫しました。試験当日はどこに何が書いてあったか概ね説明できる状態だったと思います。民法はすべての答練をファイリングし、最終的にテーマごとに並び替えて整理しました。民法は一見とても難しい科目ですが、テーマごとに聞かれる内容はいつも似通っています。まずは民法にどんなテーマがあるのかを把握(時効とか相続とか)し、答練の度に蓄積するようにしましょう。経済学は講師配布のレジュメを3周ほどして確り理解すれば自ずと過去問が解けるようになります。実践的な対策は特に総まとめテキストがよく纏まっていますので十分に復習することをお勧めします。会計学は一番対策しづらい科目だと思います。答練だけ完璧にして対応できる年もあれば、答練で対策が薄い「のれん」の問題が出たりもします。まずは答練を完璧にすることは大切ですが、教科書の読み込みも十分に行うようにしましょう。今年の試験では直前に教科書の読み込みを行なった箇所(まさにのれん)が偶然出て救われました。最後に演習問題ですが、近年非常に難しい問題が出るような傾向にあります。生半可な練習量では必ずミスをしますので、答練が終わったら過去問レベル(特に令和2、3年)を解けるように練習しましょう。最後の演習ができるかで試験後のメンタリティが全然違うので、よくできる状態にしておくことをお勧めします。
私は主に質問メールと自習室をよく使っていました。質問メールは勉強でわからないことがあったらすぐに使うことをお勧めします。質問内容を文字にすることで考えがまとまり解決することもよくありました。自習室は他に必死で勉強している人が嫌でも目に入るので、「一人じゃないんだ」といつも元気をもらっていました。空調も確りしていて快適な空間なので、利用することをお勧めします。
TACの講師陣は優秀な方が多く、すべての科目で効率的な勉強ができたと感じております。特に高橋先生(鑑定理論)・田畑先生(民法)の講師の授業では感動することがよくありました。高橋先生は鑑定理論の暗唱の精度が今でも高く、時折授業でみせる暗記の精度に感動し、「自分も早くこのレベルになりたい」と思えました。また、暗記すべき基準の文章を授業で高速で言っていただけると脳が刺激されてその場で暗記できるので、非常に効果的だったと感じています。田畑先生の授業は分かりやすく効率的な授業だなと感じておりました。特に「そもそも何故これが論点になっているのか」を明確にしていただけたので、試験当日も問題に対して迷うことなく論点を明示することができました。また、答練で扱われた論点について派生論点の確認を補足でしていただいたので、頭の中を整理するのに効率的だと感じました。
全科目の基本テキストは試験に出る概ねすべての論点がまとめられていたので、「この教科書をマスターすればいい」という方針を早期で立てることができ、使いやすかったです。
TACのカリキュラムは大きく分けて基礎期、応用期、直前期に分かれています。各クールごとに到達すべきレベル感が提示されるので、これに順調についていくことができれば早期で合格することが可能だと思います。
全国公開模試は、本試験の直前期に実施され、多くの受験生が本気モードで受ける試験です。その為、この模試の順位は自分の立ち位置を把握するために非常に参考になる指標だったと思います。しかし、この模試の結果に一喜一憂することは絶対にしないようにしましょう。私自身、2回目模試でA判定をとった年に不合格となり、C判定をとった年に合格しました。
鑑定理論論文特効ゼミは合格した多くの受験生が受講しているオプション講義だと思います。事実、今年の本試験で多くの受験生が苦労したであろう「価格の二面性」「収益分析法」等の論点も当然のようにカバーされており、特効ゼミの問題を解いていない受験生とは大きく差がついたと思います。また、基準の暗記事項をまとめた暗記ブックの本試験カバー率は非常に高く、令和1年の「同一需給圏判定上の留意点」や令和2年の「処理計画の策定」も当時からカバーされていました。
直前期は答練を短い期間で回していく勉強をしました。具体的には、アクセス・応用答練・直前答練・上級答練・模試の問題を最初は2週間かけてじっくり一周し、その後周期を短くして1週間、3日間というように高速で復習をしました。
各年いろんなエピソードがありましたが、合格した年は常に平静を保っていたなと感じます。特に教科ごとに出そうな範囲を自分なりに絞って臨んだのが、平静を保つのに非常に有効でした。ある程度試験を重ねるとどのあたりが出やすいか、TACやその他予備校の予想とは別に感性が研ぎ澄まされていきます。裏を返せば過去問をしっかり分析すればこれは可能ですので、やはり過去問演習は非常に効果的な勉強だと思います。
不動産鑑定士試験は、その難易度とは裏腹に知名度がイマイチで周囲の納得が得られにくい資格です。そのため、孤独に勉強を進めている方が多いのではないでしょうか。しかし、どうかそんなに思いつめないでください。近年の試験は勉強をしっかり積んでいる方であればきちんと実力が反映される試験へと変遷しつつあります。基本に忠実に気楽に受験を続ければ、いつか必ず実を結びます。そしてそんな孤独な日々もいつかは笑い話になります。皆様の努力が実を結んで合格につながることを祈念しています。
平成30年度不動産鑑定士試験 最年少合格者にインタビュー
毎年多くの合格者を生み出すTACのカリキュラム
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