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中澤 薫子さん(30代)
DATA BANK
父が不動産鑑定士で、幅広く教養を深められるからと学生時代から受験を勧められていましたが、自分には雲の上の資格だと思い特段受験する気はありませんでした。しかし、育休明けのタイミングがコロナでテレワークが導入された際、業務量が減った為、挑戦してみたい旨上司に相談したところ快く応援して頂いたので目指すこととなりました。
自身が実務で鑑定業務には携わっておらず、大学も法学部・経済学部・商学部いずれでもなかったので、独学で受かるとは到底思えませんでした。また、未就学児2名の子育てもあり勉強に専念できる時間は少ないため、効率良く受かる為には予備校を利用するほかないと考えました。
ビデオブース通学が選べるTACに決めました。受講形態が多様であり、普段の講義はビデオブースで都合のつく時間に好きな校舎で、答練は決められたスケジュールに沿って教室で…と融通が利くので、平日夜に通学できなくても無理なく勉強が続けられると思いました。また、Webフォローが充実している点も安心できました。
1年目は応用答練の時期に他の資格の二次試験があり、勉強スケジュールが乱れがちでした。何とか短答式だけは確実に受かろうと頑張り過ぎて、本試験で無駄に鑑定理論92.5点、行政法規80点得点してしまいました(短答式特効ゼミのおかげです。有難うございます。)。また、初学者あるあるですがインプットで精いっぱいでアウトプットがあまりできませんでした。 2年目も出社日が増えた上、引越及び保育園探しで直前期になっても中々勉強に専念できず、成績も思うように上がらないままで辛かったです。 しかし合格を諦めたことは一度もなく、絶対に合格すると信じておりました。
移動中の基準暗記や音声視聴は勿論ですが、答練前に短時間で効率良く見直せるように各章のまとめ等自分なりのレジュメ・図表を、基礎期もしくは応用期のうちに作っておくと良いでしょう。 また、会社や周りに受験について伝えているから後がない!と自分を追い込むプレッシャーになる点は両立するからこそのメリットかと思います。
●テキスト 関連事項のページ数を都度書込み、リンクのようにすぐ飛べるようにして相互参照しました。余白には各単元の内容を図表化してまとめました。また、自分の中で色分けのルールを決め(地域分析はオレンジ、個別分析はピンク等)、消せるボールペンやサインペンを駆使して、イメージで把握するように努めました。 ●答練 まず、TODOリスト(紙)に復習したい答練名と主な論点を科目ごとにページを分けて作成し、解いたら日付とチェックを入れていきます。同時に復習した答練の表紙に日付を記入して、何回復習したか分かるようにしました。 ●音楽 勉強の時はこれ!と決めたプレイリストを聴くことで、勉強モードへ移行。くじけそうな時も音楽で立ち直り、ひたすらペンを動かせました。
●自習室 自習室で鑑定士受験生にはほぼ見かけませんでしたが、他の難関資格を目指す方々と同じ空間で集中できたのは人生においても大変貴重な経験でした。特に公認会計士を目指す方々がテキストをうずたかく積み上げ(勝手に『CPAタワー』と命名)日々朝から晩まで机に向かっている様子は良い刺激になりました。 校舎の立地も良く、渋谷校10階休憩室から見下ろす都心の景色、立川校からの富士山、横浜校からの横浜港はどれもリフレッシュに最適でした。 ●答練教室受講 教室での答練は、多くの受験生とリアルな空間にて本番さながらの限られた時間で答案作成の練習をする大事な機会であると同時に、講師に直接質問できる機会でもあります。つまり、答練に合わせて自己都合に流されず勉強のスケジュールを立てられますし、あらかじめ疑問点をまとめるように心がけ解らないところを先延ばしせずに済みました。 ●オンラインイベント 時期によって様々なオンラインイベントが用意されているのもTACならではなのではないでしょうか。講師の皆様が試行錯誤されながら受験生を応援している表れだと思います。
講師の皆様のおかげで、どの科目の勉強も全部楽しかったです。TACで勉強できた時間は本当に幸せでした。 講義によって、Webで視聴できる平日収録の講師と自分が出席した土日の講師で、別の方が担当することがありましたが、同じ講義内容でも違う見方が分かることがあり、かえって良かったです。 自分が家庭の事情で勉強に専念できず成績が落ち込んでいた頃、沢山の受講生がいるにもかかわらず、講師の方が答案等からその変化に気付いて下さることもあり、一人一人に行き届いた指導をして下さっていると実感しました。 また、講師同士の仲が良さそうな雰囲気も随所から伝わってきました。
基本テキストと答練の内容がリンクしているので、テキストで理解した内容が論文ではどのように構成されるかを答練を通じたアウトプットで習得し、答練で理解不足だった点をテキストに戻って再度インプットするのを繰り返す作業がしやすかったです。
基礎期、応用期、直前期と分けてカリキュラムが組まれています。特に応用期以降は毎週みっちり答練等が入るので、休む間もなく勉強モードを継続できます。大事なのは、ただ全てに出席する事ではなく、準備・受講・復習のサイクルを通して自分のものにする事であり、これが一番難しい点ですが、これを回せるか否かで合否が決まるといっても過言ではないでしょう。
母数が大きい中で自分の立ち位置が分かり、本試験の合否の有力な指針となります。また、特に教養科目については、ヤマ論点が出される確率が高く、本試験までの勉強の緩急をつける参考となります。また、自分が模試でランキングに入ったり、優秀答案として取り上げられたりすることで更なる自信をもって本試験に臨めました。
●アクセスコース(アクセスα) 各章を1つ1つ確実に理解し論文を書く練習となる為、応用答練に臨む前提として初学者こそ取るべき良オプション講義です。 ●鑑定理論論文特効ゼミ 重要論点チェックブックを中心に自身の知識を総ざらいし、マスター問題集を活用し各章の論点を攻略していきました。過去問は手を付ける余裕が全然ありませんでしたが、過去問のうち良問を抽出したマスター問題集と答練を組み合わせれば十分だと感じました。暗記チェックブックの200問の内容はすべて基準の冊子に落とし込み、優先的に暗記できたのもかなり役立ちました。
ひたすら答練・模試を解いていました。特にヤマと言われる範囲は重点的に復習し、毎日極力全科目回せるように心がけました。できない時は無理せず答案構成のみでもやるようにしました。本試験には沢山のチェックで埋めたTODOリストをお守りに持って行きました。
1日目の経済学2問目(マクロ)が全然回答できず、2日目の鑑定理論(論文)1問目も論点ズレをやらかし、気持ちを切り替えようとしても来年の受験ばかり考えてしまい勉強に身が入らないまま最終日を迎えました。ところが当日朝、会場にいらした渡邊先生と花輪先生に励ましてもらうと不思議と気分が明るくなり最終日は演習まですっきりと解き終わることができました。
不動産鑑定士は老若男女問わず勉強する価値のある資格ではありますが、勉強体力、集中力、精神力が試される資格です。また、家族への負担も生じることがあります。大手鑑定業者への就職を希望される場合も、若手の方が歓迎されやすいです。もしお若い方で受験を迷ってる方がいらしたら、極力早い方がおすすめです!
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