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居村 翔太さん(30代)
DATA BANK
不動産業界で勤務しておりますが、働くにあたって査定書を作成する場面が多く、資格取得によってより説得力を持たせたいと思い、勉強を始めました。人数が少なく希少性の高い資格であることから、キャリアアップのためにチャレンジしてみようと思ったのがきっかけです。
論文試験かつ相対評価の試験であるため、答案の添削を受けられること、受験生の中での自分の立ち位置を把握することが合格には不可欠だと思い、答練や全国模試を通して論文対策をしたかったからです。また、鑑定理論、経済学、会計学は初学でしたが、参考書も市販されていないので、独学という選択肢はありませんでした。
圧倒的な合格者占有率です。TACであれば、テキストや授業の質等、自分の努力以外の部分で受験生間の差は生まれないと考えました。受講料が高いという声もありますが、1%でも合格率を上げるために実績のある予備校を活用しようと思いました。
失敗談は、答練が溜まりに溜まってしまったことです。Web通信講座を受講していましたが、仕事やプライベートの兼ね合いもあり、答練の返送目安に間に合わなかったこともしばしばありました。TACでは合格までを逆算して返送目安が設定されているので、スケジュール通り消化していくことが重要だと思います。そんな中、直前セミナー等で講師の方から教材の優先順位を示していただいたことで、直前期は答練を中心とした勉強で何とか本番までに仕上げることが出来たと思います。
私はフルタイムで働きながら勉強をしていましたが、平日は残業もあるためあまり勉強の時間がとれず、昼休みや移動時間を活用して隙間時間に基準の暗記をしたり、Web講義を消化したりしていました。一方で、休日は試験勉強に充て、まとまった時間で答練や過去問を回すようにしていました。
基礎・応用期は講義のポイントをテキストに書き込み、直前期は答練や過去問でアウトプットしてわからない箇所をテキストに戻って復習、更に書き込みを繰り返して、テキストをオリジナルノート化していました。テキストの文言を写すのではなく自分の理解できる言葉でメモをとる方が復習した際にも思い出しやすくてお薦めです。 教養科目の過去問は出題形式の変更や法改正もあるため、直近5年分程度にとどめ、答練を中心としたアウトプットで十分かと思います。鑑定理論は出題範囲が広いため、過去問は問題を見て答案構成までを簡単にやっていました。演習については、流れを理解するため、穴埋めの解答用紙を使わずに白紙から自分で項目を立てて解答を作る練習をしていました。最初は基礎答練も2時間で到底終わりませんでしたが、答練を白紙から2時間で解答できるようになれば、試験本番でも余裕をもって解答できると思います。
地方在住のため教室受講は出来ませんでしたが、YOUTUBE等のオンラインイベントは息抜きやモチベーション維持のために活用していました。特に、本番直前のヤマ当てセミナーは、直前期の復習の際に優先順位をつけるのに大変参考になりました。
長年不動産鑑定士講座で教鞭をとっているベテラン講師の方を中心に、初学でも分かりやすい授業だと感じました。特に鑑定理論については、テキストでは分かりにくい箇所は経験をふまえ具体例を交えながら解説しており、暗記ではなく理解を中心とした講義が展開され、実務家としての一面も見られ業界への解像度も上がりました。また、出題予想についても理論的に分析しておられ、ヤマ当て箇所が本番で出題された際は感謝でいっぱいでした。
教材については、TACで配布されたものしか手を付けていませんでした。TACのテキストに載っているものについては、過去に出題された範囲が網羅されているので、太字以外の部分も読み飛ばさず理解しておけば、これだけで十分合格できるレベルの教材だと思います。
宅建等の資格試験の勉強では、性格的にインプットを重視した学習法でしたが、不動産鑑定士試験は論文式試験であるため、早いタイミングから答練を使って半強制的にアウトプットの練習ができるカリキュラムで良かったと思いました。
受験生の多くがTACの全国公開模試を受検するため、模試の成績が合格の可能性に直結すると考え、本番前の自分の立ち位置を把握するのに活用していました。また、TACの模範解答は自分のレベルでは本番で再現できないレベルのものもありますが、全国公開模試では合格レベルの答案が公開されるので、目標とすべき解答と自分がどの程度乖離しているかを図る指標になりました。細かいですが、どの程度字が汚くても採点されるか等も参考にしていました。
行政法規の短答特効ゼミがおすすめです。テキストは各法令のポイントがコンパクトにまとめられており、頻出過去問を使って理解ができているかこの1冊で試験対策ができます。短答式試験では7割程度得点できれば十分なため、テキストの細かいところはある程度取捨選択してもよく、短答特効果ゼミは効率的に短答式試験を合格するための駆け込み寺として大変役立ちました。
直前期一番問題を解いたのは演習で、毎日2時間測って電卓を叩いていました。答練だけでは出題可能性のある類型を網羅できないことと、メモリー機能やGTキーを使いこなすには手を動かして電卓に慣れる必要もあり、答練と過去問を使って本番で安定して6割がとれるスピードと正確性を身に着けようと頑張りました。 教養科目は過去問よりも答練に絞って復習を行い、見たことのある問題は完璧に解けるようにしていました。
初日の民法では緊張してペンを持つ手が震えたり、2日目総論1章が出たときは頭が真っ白になったりしましたが、出来そうな大問から手を付けて何とか乗り越えていました。最終日、基準の暗記を詰め込もうとして睡眠不足が続いていたのが原因で朝起き上がれなくなり、栄養ドリンクを飲んで試験会場に向かいました。最後は気合でしたが、慣れない環境で3日間を闘うため本当に体力的にもタフな試験だと感じました。
TACの教材と自分を信じて学習し続ければ、必ず合格できる試験だと思います。合格までには長い時間を費やす必要がありますが、その分合格発表で自分の番号を見つけたときの喜びもひとしおです。挫折しそうになることもあると思いますが、そんな時には合格後の自分の姿を想像して頑張ってください。また、勉強期間が長期間にわたり、家族や同僚、周りの人の協力も不可欠になりますので、受験できることへの感謝を忘れずに、合格を勝ち取ってください。
平成30年度不動産鑑定士試験 最年少合格者にインタビュー
毎年多くの合格者を生み出すTACのカリキュラム
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