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崎村 英治さん(40代)
DATA BANK
お恥ずかしながら不動産鑑定士という資格や職業があることを知りませんでした。2022年の年明けごろに同僚から不動産鑑定士について聞かされ、独占業務が認められた法定国家資格であること、資格保有者が1万人弱と少なく、毎年の合格者も150人弱程度と稀少性があり、独立すれば定年後も現役時代と変わらず働くことができることに魅力を感じたことが理由です。
当初は独学での受験を目指していました。確かに、短答式は独学用教材や過去問によって独学も可能と思いますが、経済学の過去問題を見て、これは独学ではとても手に負えないと判断し、受験指導予備校を利用しました。
TACの高い合格者占有率実績を見てTACを選びました。また、不動産鑑定士試験においては論文式試験の攻略が大きなヤマとなりますが、そのためにはこう書けばよいという小手先の対策ではなく、一般教養科目を含めて学問として真摯に向き合い、自分自身の実力、地力を上げていくことが重要であると考えたことも大きな理由です。
不動産鑑定士試験は暗記のウエイトの高い試験であると理解しています。若い人と違いなかなか記憶が定着しないため、試験勉強は暗記というよりも「忘却との戦い」という様相を呈しました。覚える→忘れる→また覚える。このサイクルの繰り返しであり、合格するために勉強しているのか、忘れるために勉強しているのか、砂をかむような思いもしましたが、試験日にむけて継続的反復的に学習し、暗記のピークを試験当日に持っていくことができました。
裁量の大きい仕事をしていたので、在宅勤務を組み合わせて移動時間を削減し、学習時間に充てました。出社の場合も移動時間にアプリを利用して学習しました。仕事と学習を両立させるには移動や昼休み、待ち時間など、切れ端の時間を有効活用することが必須です。私はそのために二つのアプリを利用していました。
効果的な学習にアプリは欠かせません。私は二つのアプリを使用しました。一つはテキストの写真を撮って取り込み、穴埋め問題を作成することのできるアプリ、もう一つは暗記カードのように表にお題を買いて、裏に回答を書くアプリの二つです。一つ目のアプリは移動時間や待ち時間など、切れ端の時間に基準や民法の論証例、会計学の暗記の使用しました。 二つ目のアプリはスマホではなく主にPCで使用し、例えば「不動産の地域性とは?」「更地の定義」などのお題を表に書き、裏に基準の該当部分(解答)を書いて登録しておき、忘却曲線にしたがって出題されるお題にしたがってWordに回答をキーボードで打ち込んで行きました。このように暗記についてもアウトプット中心の学習を行いました。 テキストについては、会計学以外は分からないところを調べるために辞書的に使用しました。逆に会計学はテキストを暗記するのが良いと思います。答練(アクセス含む)と総まとめテキストの問題は何回も繰り返しました。また、鑑定理論は論文特効ゼミの基礎と応用の合計80問をひたすら繰り返しました。
直前期に各講師にオンラインで質問・相談できるコーナーがあり、本試験前でかなり不安でしたが、全ての科目の講師の方に背中を押してもらいました。模試の結果をみて適切にアドバイスしてくださり、比較的空きも多かったので、気軽に相談できました。
①アプリによって作成した穴埋め問題を解く、②別のアプリで作成したお題に対してWordに基準の該当箇所を書き出す。この二つが自分の暗記法でした。音読はしませんでした。暗記においても「問題を解く」というプロセスが記憶定着に効果的と思います。基準の文言をWordに打ち込めるなら、それは答案用紙にも書けますので、腕への負担軽減のためにもWordに打ち込む勉強法はおすすめです。
鑑定理論はとにかく高橋先生の講義が分かりやすかったです。ユーモラスなお人柄も話を聞いていて飽きないです。演習は渡辺先生の電卓技が役に立ちました。民法は田畑先生の説明が面白く、分かりやすかったです。経済学は粟国先生の丁寧な解説、藤原先生の分かりやすい講義が好きでした。会計学は下坪先生の板書が理解に役立ちました。あと、下坪先生のお話を聞いて会計学はひたすら暗記と割り切り、テキストを満遍なく覚えに行ったことが功を奏したと思います。分かりやすい講義のほか、効率的な学習方法を講師から学べるのも大きな魅力です。
私は2年かけて短答式と論文式を攻略する計画でしたが、論文特効ゼミは早いうちに受講した方が良いと思います。短答式であっても基準を暗記すれば正解率は確実にあがります。短答試験の時点でマスター問題集の基礎40問を6割ぐらい書けるようになっていれば大きな有利点となり、一般教養科目の学習にも十分な時間を割くことができます。鑑定理論は、短答試験時点で基本レベルの論文問題を書けるようになっていることが論文式合格の早道です。
基本講義→基礎答練→応用答練→総まとめ→直前答練、公開模試→本番。と順を追ってきちんと流れに乗ると十分に合格ラインに到達することができると思います。TACの鑑定理論の問題は、応用論点が盛り込まれ、「理解力」が試されます。一方、ここもとの鑑定理論は基礎的な問題が多く、基準の暗記精度がより重要になっていますが、問題傾向は変わる可能性があり、TACできちんと応用論点の経験を積み、理解を深めることが重要だと思います。
一般教養科目は応用答練、直前答練、公開模試の問題をひたすら反復して答案作成していました。鑑定理論は特効ゼミで頂いたマスター問題集をひたすら周回しました。問題は1回やっておしまいにしてはだめです。合格レベルに到達するためには、同じ問題を何回も繰り返して、薄れていく記憶をリフレッシュし、書くべき部分を漏らさないように網羅する必要があります。また、公開模試は本番に近い雰囲気の中で行われるので、少なくとも論文式に関しては会場受験をおすすめします。
基礎・応用期であっても直前期であってもやることは同じです。各科目の答練や総まとめテキストの問題を反復すること、民法の論証例や重要箇所の暗記、会計学はテキストの暗記、鑑定理論はアプリを利用して基準の暗記。アウトプットと暗記をひたすら繰り返しました。
会場は冷房がきついので、ふくらはぎをすっぽりと覆うような冬用の厚手の靴下を持って行き、会場で履き替えると良いと思います。羽織るものも持っていましたが、羽織るのではなく、足にかけてとにかく足を冷やさないようにしました。頭寒足熱です。また、椅子の座面が硬いので、クッションを使用すると疲労感が全然違います。ただしその際は、試験管理委員にクッションの持ち込みを申告してください。また、本試験では硬筆用の下敷きを使用しました。柔らかいゴム製で手の疲労を和らげてくれるでしょう。
年齢別の合格率も公表されています。20代~30代前半の合格率が高く、年齢が高くなるにつれて合格率は低くなる傾向があります。人生には能力が爆発的に伸びる時期があり、その素養が整うのが20代~30代前半なのではないかと思います。この人生の黄金時代を無駄にしないためにも、難関試験への挑戦は意義のあるものだと思います。頑張ってください。高齢受験者の方は、そもそも記憶力が衰えているところに、若い人との競争になりますから、相当の覚悟での学習が必要になると思います。
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